私、トリップしてモテまくるの!?【名探偵コナン】

file.31 興味(赤井side) ページ34

赤井side

ーー目の前の彼…スコッチを、失いたくない。そんな思いが、彼女からひしひしと伝わってくる。理由を聞くと、運命を変えたいからだと答えた。…興味が湧いた。

A「一部話せない所もありますが、これが…私が輝さんを助ける理由です」

赤井「助けたい人が人居て、１人は助けたのか。…君は、何処でその事を知って、彼処に来たんだ。…それも、話せないのか??」

A「言えません。輝さんを…いいえ、まだ他にも助けたい人が居るので。それが終われば、話せるかも知れません。後４年は先ですね…」

話せるまでになるには。そう言った彼女の意思の強さ。…これ以上聞くのは、野暮かもしれない。普通なら、怪しい彼女を問い詰める所だが…スコッチの件もある。今は聞かないでおこう。

赤井「A…だったか??連絡先を交換してはくれないか」

A「良いですよ??」

連絡先を交換し、彼女の名前を登録する。

A「赤井さん、また会えたら良いですね」

赤井「近々、彼の事で連絡するだろう。証人保護プロ「受けない」…良いのか??」

口を閉じていたスコッチが、俺の言葉を遮るように開いた。

緑川「俺は名前と姿を変えて、Aと生きていく。…Aが助けた１人に、心当たりがあるからな。そいつも、名前と姿を変えて生きてるんだろ??」

スコッチの言葉に、優しい笑みを浮かべて頷くA。…ほぉ、こんな顔もするのか。ますます興味が湧いた。

緑川「彼奴の力も借りて、こんな事までしたんだろ??…俺は、Aと居るよ。ライ…赤井も、それで良いだろう??っと、名乗ってなかったな。俺は緑川 維。もう会う事がないようにしたいがな」

赤井「Aを通して、会うだろうさ。嫌でもな…」

そんな気がしてならない。Aもそうらしく、苦笑を浮かべている。

A「色々とあるから、赤井さんとの関係は此処で終わらせるには惜しいの。ゴメンね、維さん」

緑川「…会う時があったら、俺に言う。約束だからな」

これはこれは…。２人きりでは、会わせて貰えないのか。残念だ…。

A「そう言えば、赤井さんに名前呼びされてた…」

赤井「ん??君は苗字で呼ばれるより、名前で呼ばれる方が良いと思ったんだが。違ったか??」

A「当たってます。…赤井さんの洞察力、凄いですね」

クスクスと笑う彼女の可愛らしい事。…明美の時とは違う。この感情は…。…初対面の女に、まさか…。俺とした事が…、これが一目惚れと言うものなのか…。

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