ビビり24 ページ24
目が覚めた時、私は完全な暗闇の中にいた。
何も聞こえず、自分の手さえ見えない暗闇の中、
ベットのような場所に寝かされているようだった。
周りに何かないかと恐る恐る手を伸ばすと、
ジャラ...と音がして、手に重さを感じた。
鎖のようなものを左手につけられているようだった。
鎖のようなものは数mあり、多少歩くことは出来たが、
どこかに繋がっているのか
少し歩くと引っ張られて動きが遮られた。
何も見えない。何も聞こえない。
5分か、10分か、はたまた1時間か、
自分がどこにいるのか、何故ここにいるのか、
何も分からない恐怖で時間の感覚さえ分からなかった。
永遠の地獄に感じた。
ふと、ドアが開く音がして、明かりが付けられた。
急な眩しさに目が痛み、次に目を開けると、
目の前には先程の男の人が満足そうに笑いながら
こちらを見ていた。
「あ...あのっ！！...こ、ここ...私...どうしてこんな...」
恐怖で声が震えて、しっかり喋れなかった。
それでも男の人はうっすらと笑みを浮かべて動じることなく言った。
男「ずっと君がここへ来るのが待ち遠しかったよ。
君はここで死ぬまで僕と暮らすんだ。」
一瞬、頭が真っ白になった。
この男は何を言っているんだろう。
そもそも知り合いですらない。いや、忘れているだけで
どこかで会ったことがあるのだろうか。
それでもこんな、こんなことを、するのは、普通じゃない。
何も喋れないでいると、男は続けた。
男「君をずっと見ていたんだ。君は忘れているかもしれないけれど、僕は君に会ったことがある。」
男「君は僕を助けてくれた。...僕は親に期待をかけられ続けた人生だった。一方的な期待だったが、反抗することも無く期待に応え続けた。だか大学卒業を目前にして、就職活動に躓いてしまった。何社も受けたがことごとく落ちてしまった。
そんな僕に両親は愛想を尽かし、出来のいい弟に期待するようになった」
男「親の期待に答え続けた僕の人生はなんだったんだろう、やりたいことも我慢して答え続けた結果がこれか。僕はなんなんだ。この先何を目標に生きていけばいい。...自暴自棄になって、河原で1人で泣いていたんだ」
男「その時だよ！君が現れたのは！！！」
急に男が高揚したような表情で大きな声を出した。
必然的に肩が揺れる。
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莉緒(プロフ) - けいこさんの書くかっちゃんが素敵すぎる…！ほんとに可愛い優しい大好きです！！素敵な作品をありがとうございます🩷 (4月4日 20時) (
レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - いちきちゃんさん» 応援ありがとうございます♡頑張ります(*^^*) (2023年2月16日 6時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2023年2月15日 23時) (レス) @page46 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - かいさん» かい様 わー！嬉しいコメントありがとうごさいます！(*^^*)♡ (2023年2月15日 19時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
かい - コメント失礼します！めちゃ面白い作品ありがとうございます！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page43 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けちょ | 作成日時：2023年2月1日 10時
