ビビり23 ページ23
中学2年生の夏、私はヒーローを目指していた。
「出久ー！今日学校終わったらそのまま買い物行って来てってお母さんが。」
出「あ、ごめん今日日直で...！すぐ終わらせるから待っててくれる？」
「あーじゃあいいよ！1人でも持てる量だし、
ヒーロー志望として筋トレにもなるしー！」
私は気が向いたときにだがランニングしたり筋トレしたり
夢に向かって少しずつ走り始めていた。
校門へ向かうと、そこには見なれたツンツン頭がいた。
「あっかっちゃーん！私と帰りたいのはやまやまだろうけど今日は買い物あるからごめんね」
「なんも言ってねェだろが！！！」
ギンッと釣り上がる目を横目にあははと笑って
スーパーへ向かう。
「ありがとうございましたー」
買い物を終えて店を出る。
お母さん牛乳2本に醤油とみりん1リットルずつはなかなかやるな...
と思いながらまあ元々は私達2人に頼むつもりだったんだもんね、と気合いを入れて荷物を持ち直す。
ふと、前を歩いていた男の人がお財布を落とした。
「あっ！あの！落としてますよ！」
すぐに声を掛けたが、男の人は急いでいるのか早足でどんどん前へ進んでしまい聞こえないようだ。
財布を拾い、男の人を追いかけるが
急ぎ早の男の人の足に、重い荷物を持っていてはなかなか追いつけなかった。
男の人が大通りから狭い路地へと曲がった。
「うわー！今追いつかないと絶対に見失う〜！」
私はできる限りのスピードで路地を曲がった。
「うわっ！」
ドシンッと尻もちをついた。
曲がった瞬間に先程の男の人が立ち止まっていたのだ。
「す、すみません！ぶつかっちゃって...！あの、私、財布を拾って、追いかけてきて...」
息を切らしながら話すと、男の人は嬉しそうに笑った。
清潔感のある、20代前半くらいの男の人だった。
「ありがとう。全く気づかなかったよ」
「いえいえ！間に合ってよかったです！...あちゃー、荷物荷物...」
私は尻もちをついた瞬間に荷物をばらまいてしまっていた。
「ああ、ごめんね。手伝うよ。」
「いやいや、私のドジなんで、すみませ...んぐっ！！」
口元に何かを当てられてから、私は意識を失った。
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莉緒(プロフ) - けいこさんの書くかっちゃんが素敵すぎる…！ほんとに可愛い優しい大好きです！！素敵な作品をありがとうございます🩷 (4月4日 20時) (
レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - いちきちゃんさん» 応援ありがとうございます♡頑張ります(*^^*) (2023年2月16日 6時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2023年2月15日 23時) (レス) @page46 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - かいさん» かい様 わー！嬉しいコメントありがとうごさいます！(*^^*)♡ (2023年2月15日 19時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
かい - コメント失礼します！めちゃ面白い作品ありがとうございます！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page43 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けちょ | 作成日時：2023年2月1日 10時
