2.アフト篇 ページ2
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「寒いなぁ〜」
「マジでさみぃ」
昼食をとる二人
出水公平と米屋陽介だ。
「つーかアイツ休みか?」
空いた席には米屋が描いた落書き
砂月AモンスターLv5億 の文字。
「ああ。大規模侵攻間近は上の命令で休むってよ。」
「ふーん。太刀川隊自体は任務じゃねーのにアイツだけ確保ってことは相当上から頼りにされてんのな弾馬鹿さんよ」
「万が一急に敵が攻めてきてもAは一人でどの隊とも即時に連携がとれるし、そんだけアイツのサイドエフェクトと力が上に買われてるってことだろうよ槍馬鹿」
「なぁんか不思議だな」
「はぁ?なにがだよ」
「アイツすげー謙虚じゃん?A級1位部隊のエースなのによ。見た目もほっせーしどー見たって何もできなさそーなのにホイホイなんでもやってのける。」
「あー…………まあ確かに。」
「なんであんな優しいんだあいつ。謎だな」
「俺らがAと出会った頃、アイツの夢はA級最精鋭チームに入ることだったらしい。女で入ったヤツが居ないからってのもあるし忍田さんに恩返しする為だとも言ってた。」
「ふーん。どっちも叶ってんじゃん、やるなアイツ。」
「サイドエフェクトがあろうがなかろうがアイツは誰よりも努力するし何より負けず嫌い。そんなとこが気に入って太刀川さんは一番にスカウトしたんだと」
「なんだよ弾馬鹿。今日は語るなぁ?俺に聞いてほしいのかぁ??」
「うるせえ。蜂の巣にするぞ槍馬鹿」
「冗談だって!叩くないてぇ!!」
「………アイツは」
空が曇り始める
「アイツは餓鬼だしスゲー寂しがりやだし。
俺が傍に居てやらねーとダメなんだよ」
お目付役は嫌な予感を感じていた
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作者名:風間さん | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/442/kazahime0128/
作成日時:2015年12月21日 0時