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翔side
俺は雅に背中を押され、潤のクラスへ。
潤は教室の1番隅の方で4時間目の準備をしていた。
その隣には澪がいて、何やら話している。
「……ごめん澪、潤借りてく」
教室に入り、潤の腕を取ってそう言った。
「え、翔にぃ!? 」
「おー、行ってこい。……吐き出させてやれよ」
去り際。
ぽん、と肩に置かれた手と共にぼそっと呟かれた澪の言葉。
……ほんと、俺はどんだけ鈍いんだ。
澪も、雅も。
潤の気持ちに気付いてやれてたっていうのに。
「……はぁ……」
情けない自分に、思わずため息が出た。
「ちょ、ちょ!? ……翔に、……ってば!! 」
ぐい。と腕を引かれる感覚。
後ろを見ると、潤が俺の腕を掴んでいた。
その瞳は不安げに揺れている。
「……どこ行くつもり……? 」
「屋上」
学校でゆっくり話せそうなのはそこだけだし。
俺は潤の腕を握り、屋上へ続く階段を上る。
立ち入り禁止ではない屋上は、鍵が開いていて。
ノブを回して、扉を開けた。
「……で。何、何で屋上来たの? 」
「……潤、ここ座って」
何か言いたげな潤の言葉を無視し、屋上にあったベンチに並んで座る。
「……んで、こう」
「え!? 」
潤が座った後、その身体をぐいっと引っ張り横にさせる。
だから、潤の頭は俺の膝の上。
つまり、膝枕……ってやつ。
甘えさす、ってこういうことでしょ。
「……翔にぃ? 」
「……あー、その……ごめん」
潤の戸惑ったような声が聞こえる。
「……別に。……翔には翔の友達関係があるのは分かってるし」
「けど、なんか。……寂しい? ってのも違くて」
「翔は俺のものなのにって。……独占欲みたいな」
「変だよね。兄弟で、双子なのに」
呟く潤の顔は、見えないけど。
声も、肩も震えていて。
俺の膝が段々濡れて。
「変じゃねぇ。……俺だって、お前の立場だったら嫉妬もするし独占欲も湧く」
潤を宥めるように、髪を撫でる。
ふわ、とした感触。
「……ほんと……? 」
「ん。……だから、ごめん」
それから暫く、どちらも喋らず無音の時が流れる。
それを破ったのは潤の言葉だった。
「……ね、4時間目終わるまでこのままで良い? 」
そう言って、潤は視線を此方に向ける。
俺は頷いて、潤の髪をくしゃりと撫でた。
_甘えた期_
end
Aさん、こんな感じでよろしかったですか?
いつも以上に甘々……ですかね?
コメント、お待ちしております。
全然違うかったら言ってください、書き直します!!
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0915ARS - これすごい面白い！そろそろ恋とか入れて欲しい！後ファンクラブの詳しい下り入れるとか… (2019年10月16日 20時) (
レス) id: a982556a6b (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - あいさん» 本当ですか? そう言っていただけてとても嬉しいです!! またリクエストお待ちしておりますね!! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ありがとうございます☆楽しく読ませてもらいました(*≧∀≦*) (2019年8月2日 17時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
小,加 - はい！ 全然大丈夫です！ 楽しみに待ってます (2019年8月1日 8時) (レス) id: c2b14c6c1f (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - 小，加さん» リクエストが、前のリクエストと被ってしまうのでいくつか間を空けてから書かせていただいてもよろしいでしょうか? (2019年7月30日 22時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐_翔潤_ | 作成日時：2019年7月12日 7時
