◆悲しみの忘れ方 ページ43
「はい？」
「何」
「いや、何、のテンションじゃないでしょその話、」
週明け、ニノにあったことを話した。
テンション云々は、多分、あの光景がショックだっただけ。
「まぁ、和解できたならよかったんじゃない？」
「あぁ、」
「これで残るは先生を落とすだけ、ってことか」
「...」
「え、何」
「わかんねぇ...」
昨日のは、確実に二人が抱き合ってて、
ってなると、やっぱり二人はそういう関係なのか。
笑顔を奪うような元凶になってしまった俺より、
笑顔を与えるあの男の存在の方が、
Aさんには必要だって分かってるから、
このまま俺が、Aさんに会い続けていいのか、
すごく、ぐるぐるし続けてて。
「翔さん？」
「ん？」
「先生への気持ち、そんな簡単に諦められるもんなの？」
「、」
捨てられるもんなら捨てちまいな、
そう、ニノが言った。
「捨てる？」
「そう、翔さんのその意味わかんないくらい温めて温めて大事に心にしまっておいたすげー年季の入った恋心を、」
「、」
「捨てれば？まぁできればだけど」
この気持ちを捨てる、
それは、
Aさんに振られたときだと漠然と思ってた。
「当時中学生のガキだった翔さんが、大人になった今でも変わらずに想い続けてるってことは」
「...」
「そう簡単に諦められるもんじゃないってことでしょ」
今ここで会わない選択をするってことは、
これから先ずっと、今までと同じように、
いや、
今まで以上に好きになってしまったAさんへの気持ちを押し殺して、
適当に、傷つかないように生きていくってことだ。
「無理、」
「うん」
「できねぇよ...」
分かってるよ、ってニノが言う。
Aさんへの気持ちを、
なかったことになんて、できない。
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ももねる(プロフ) - たまりんさん» はじめまして、読んでいただけてとても嬉しいです。楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります、よろしくお願いいたします。 (2020年5月5日 18時) (
レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
たまりん(プロフ) - はじめまして。 S Sさんが好きで、オススメ作品に上がっていたので読ませていただきました。それぞれの恋心が見え隠れして、続きが読みたいと思いました。更新楽しみにしております。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: 73cb3c7af7 (このIDを非表示/違反報告)
ももねる(プロフ) - あやみさん» はじめまして、コメントありがとうございます！とても嬉しかったです、頑張ります(*´艸`*) (2020年4月29日 22時) (レス) id: 783ca8666b (このIDを非表示/違反報告)
あやみ(プロフ) - こんにちは！はじめまして。設定が面白くてこれからが楽しみです！ご自分のペースで頑張って下さい！ (2020年4月29日 13時) (レス) id: 640a7319d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももねる x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akinko0125
作成日時：2020年4月28日 23時
