At Home's Lover ~Extra Edition~【黛千尋】

Spin off #01 あなたと見る雪景色(６) ページ7

「はぁ、すっきり・・」




この日の風呂は時間をかけて湯に浸かった。



髪をお団子に結んで、Aちゃんと一緒に女湯を出た。





「「「あ。」」」




隣の男湯から宮本君が出てきた。





「他の２人一緒じゃないの？」

「進哉は室長会議あるからって先に。栄司は・・知らない(笑)」

「そ、そっか」




福室君何処にいるんだろ・・





「そうだ２人共、売店行かない？」

「！！(Aちゃん風呂上がり…かわいい…)」




・・ムム！！






「ごめん、私も室長会議あるから、宮本君と２人で行ってきなよ」


「！？」

「そっか・・そうだね。行こう、宮本君。」

「あ、うん…(ちっちゃい…かわいい…)」




並んで歩く２人の後ろ姿を見送る。






「かわいいな…」





あの２人を見ていると、気持ちがほんわかする。


両思いって訳では、なさそうだけど・・






「ﾌｩ…」



１人になるとため息つく。



とりあえず室長会議に遅れるわけにはいかないため、

部屋へと足を急がせる。







「あれっ」





廊下の突き当たりに、誰かの財布発見。


少し手間がかかるけど、

財布を盗まれて最悪の修学旅行の思い出が残るというのは流石に可哀想だし・・


先生に届けとこう。





「え！？」




はみ出て見えた学生証・・・




" 福室 栄司 "




福室君のじゃん！！


何やってんのあの人は！！




「・・・」




これ、本人に直接届けた方が良いのかな


となれば、私が福室君に話しかけるという形に・・




「あれ、舞原？何やってんのこんな所で」

「ﾋﾞｸｯ‼」




話しかけてきたのは同じクラスの・・塚田君？


私の部活中、体育館に用があるとか行って話しかけられた事が何度かある。





「あ、そっかこの階は男子部屋・・」

「入りたい？(笑)」

「いやいや・・」




ちょっと、苦手だったり。




「福室君・・何処にいるか知りません？」

「あ？福室？あいつならさっき女子と＿＿＿＿」





女子！？





「なぁ」

「はい？」



「福室とデキてんの？」

「！？！？」



昨日といい今日までも！




「・・・全然、違います。」


「マジで！？」




何を喜んでいるんだろう・・




「つかさー、舞原」

「！？」

「風呂上がり？髪あげてんのも良いね」




いや、近いような・・





「えろいな」

「！？」





誰か助けて・・









「＿＿＿＿＿＿＿舞原さん！」





あ・・・




「福室君・・」

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