At Home's Lover ~Extra Edition~【黛千尋】

Spin off #04 君に触れた瞬間(１) ページ27

Spin off #04【宮本久光】
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『俺、１年の頃からAちゃんの事好きでした。

卒業して、大学も別々になるけど・・



俺と付き合ってください。』








言った。





３度目ならぬ、４度目の正直。





これでダメだったら、




今度こそ、俺も諦めよう。









『はい。』





『＿＿＿＿＿＿＿！！』








散々振られてきたため、信じられなくて


確認するようにAちゃんを見る。







それは、






今まで出会った中で１番綺麗で、美しい







天使みたいな笑顔だった。








俺はこの瞬間、





" 何があってもこの子を離さない "





って、誓った。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿







「ははっ」






現在、卒業してすぐの春休み。






「久光兄ちゃん、さっきから何笑っとーと？」


「あー、冬馬。」






長崎にある親戚の家にステイ。





従弟の冬馬は、春から小６になるんだっけ。






「卒業式の写真眺めてたら、面白いの大量発掘してさ(笑)」


「へー、見たい！」






ああ、従弟はいくつになっても可愛いな。


ちょっとした父親気分になれる。




Aちゃんとの子どもも可愛いんだろうな…

って、何考えてんだ俺！






流石にまだ早すぎるよな・・







「この人なして泣いとるん？」


「栄司か(笑)わかんない何故だろう。大学も彼女と同じなのにね。」






貰い泣きするかと思ったけど、


むしろ逆。震える手でスマホ構えてた。







「あ！この人が、久光兄ちゃんの彼女かぁ」



「えー？」





絶対これやろ！と、スマホを見せられる。






「正解。」


「やっぱりな！」






そこには、満面の笑みで校門に立つ俺とAちゃん。



確か、告白して皆の所に戻った直後。


優乃ちゃんが撮ってくれた。







「良い人そうやね、彼女」


「うん。良い子だよ。」






一生に１度出会えるか出会えないかくらいにはね。







「冬馬〜久光〜」






暫しまったりしていると、

玄関からじーちゃんの声が聞こえてきた。






「なんー？じーちゃん」




冬馬の後に続いて、俺も玄関へ向かった。






「ようお世話になっとる天城さんとこのな」






＿＿＿＿＿＿ん？







「うちの孫達です。冬馬と久光。」







見覚えのある顔に、動作が停止した。







そして、








「天城さん！」「山田君！！！？」









やっぱりな…！！

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