07_豹変する性格(宮地side) ページ8
現在、俺とこの"姫様"は2件目の居酒屋をはしごしている。
「食べないんですかぁ〜?」
「・・食うよ」
この女、皆と飲んでる時はチマチマ飲んでたくせによ・・
「ンマーーーー!!!!」
喉ゴシ最高だな。
「宮地さんも飲んで飲んで〜」
「あぁ…」
自己紹介の時の、あのオドオドした姿はどこへやら。
「すいませーん!焼き鳥2つ!」
180度人格が豹変するらしい。
伊月は、この酒癖知ってて2件目断ったのか?
いや、でもあいつ誰かと電話してたっぽいし…
いやいや、
そもそも自分の好きな女を初対面の俺なんかに預けるか?
「あ、あのよー、お姫さん?」
もう、コイツらの関係性がよくわからん!
「アンタ、伊月と「・・・よば、ないで」
は?
「"姫"、"姫"って、皆何なのよ!!」
怒った!?
「すみませんね!?期待外れの貧乏姫で!!
シンデレラでも白雪姫でもない、ただの小林Aで〜!」
「おい、何もそこまで「大体、迷惑してるのはコッチなんだからね!?」
_______え?
ま、まさかの愚痴りタイム突入・・?
「何が、
『英語ペラペラなの?』よ!!
『何か喋ってよ!』じゃないわよ!!
それ外人さんが日本人に『日本語喋ってよ』って聞くのと同じ感覚よ!?」
「・・・」
「元はと言えば全部寛二君のせいなんだからね!?私にフラれた腹いせか知らないけど『姫』なんてあだ名るからーー!!」
「おい、わかったから落ち着け。すげー見られてるぞ。」
相席している俺の身にもなれ。
「私はぁ・・グスッ・・」
「出たよ泣き上戸・・」
あー、マジで面倒くせえ(怒)
「すいません、お会計」
これ以上好機と哀れみの視線を浴び続けるのも耐えられないため、
最悪の事態が起きてしまう前にコイツを引き取った。
「へへへ・・宮地さぁん大きい〜〜」
「頼むから体重かけるな。真っ直ぐ歩けよ。」
________あ、れ?
「お前、家どこ?」
「俊のアパートの向かいの部屋〜〜」
「知るかよ(怒)いーよもう伊月に電話すっから、スマホ貸せ」
「・・・ダメですよ」
は?ダメだ?
「お前いい加減に「俊は今、彼女といるから。」
「彼女!?」
伊月に?
「だから、邪魔しちゃダメ〜」
いや、待て待て待て。
伊月ってマジでコイツと
ただの幼なじみなのかよ!?!?
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作者名:ぴこ | 作成日時:2018年1月17日 3時