27_清々しい日曜日(宮地side) ページ28
その夜、俺はひたすら邪心と闘っていた。
『YOU WIN』
どうやら勝ったらしい。
この屈辱ともとれる男のプライドをかけた闘いに！
迎えたのは、自制心から解放された清々しい朝
「＿＿＿＿＿＿＿あ"？」
の、はずだった。
「本当に消去法で！！」
この女は、早朝からジョークがキツすぎる。
「同じアパートの友人の家に泊まるのは、論外です。監視されて、その子の部屋にまで侵入され兼ねません。」
「だろうな。」
「１番仲の良いエリちゃんですが・・彼女は実家暮らしなので、お家に迷惑はかけられないし・・」
俺の家に寝泊まりする事は、迷惑にカウントしないのか？
「川端とかは？」
「論外です。」
切り捨て早！！
「てか、伊月は？向かいのアパートなんだろ？」
「私、そんな事まで宮地さんに話したんですか？」
「話したな。」(※7話参照)
むしろそっちのが好都合なんじゃね？
男の部屋に寝泊まりする現場を野郎が目撃すれば、いい加減観念するだろう。
「論外中の論外です、彼女いるんですよ！？」
「あぁ、あの無愛想な女。」
「・・最低ですね」
・・・イラッ(怒)
「何か口答えしたー？良いのかなー？俺まだお前を泊めてやるとか一言も言ってないけど？」
「・・お願いします、泊めて下さい！」
プッ(笑)
「しゃーねーからストーカー居なくなるまで泊めてやるよ。」
「わぁい！！」
・・・
「と、とりあえず・・今からお前のアパート行くぞ。必要最低限の荷物持ってくからな。」
「今日が日曜日で良かったです・・」
日曜日…？
「宮地さん？」
やべえかも
ドタドタドタ・・ガチャッ(←元カノの合鍵)
「「みーやじ！ラウワン行こーぜー！！」」
時既に遅し。
「三島さん！？大江さん！？」
お前、何で隠れようと努めないんだよ。
「「ひ、ひぃぃぃ〜〜〜〜！？」」
(↑"姫ちゃん！？"と言いたい)
お巡りさん。
ストーカーの前にまずコイツら捕まえて。
(数分後)
「んじゃ、気を取り直『〜♪♪』「あっ、ごめんなさい私です。」
直せねえんだなこれが。
「電話、出ねーの？」
「大丈夫です」
「そか」
実家の母ちゃんか父ちゃん？
と、慢心に浸っていた俺は鷹を括っていた。
" タツヤ "
そう表示された画面が視界に入り、思考回路が少しばかり現実へと戻った。
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作者名：ぴこ | 作成日時：2018年1月17日 3時
