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26_元カノ(宮地side) ページ27

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ストーカー野郎抑止策として、

口論にまで発展した結果、




" 通報はひとまず待って "

" まずは自力で説得する "




という事になったらしい。






「バイトは流石に辞めんだろ?」

「そうですね・・私が責任を持って」

「君、被害者なの忘れてる?」




・小林Aの特性

『死ぬほど酒に弱い』に『お人好し』も追加だな。





「次のバイト先は?」

「え?決めてませんよそんなの」

「そうか。んじゃあ俺と同じ所にしろ。近々面接あるから、自分で申し込んどけよ。」

「・・・え?」




え?って・・




「夜道は出来るだけ送るし、この部屋をいざという時の駆け込み寺にしてやってもいいぞ。」

「ほ、本当ですか!?」





目を輝かせて・・わかりやすい奴。





「ありがとうございます!」


「・・か、感謝しろよ」

「はい!」





やっぱ、可愛いと感じてしまう。


男だからしゃーない。







「・・あ、れ?宮地さん、今のお店は・・」


「あの店?今月末で辞める。」


「そうなんですか!?」





そんなに驚く事・・?





「店長さん、優しそうな方だったのに」

「店長は良い人だ、マジで。」





そんな、良い店長と時給(←)に恵まれた店を、俺がわざわざ自主退職する理由・・





「元カノ・・居て、」

「あっ・・」





"まずい"って顔してんじゃねーよ





「すげー雑なフラレ方して、俺自身全然納得いかなくて、なんか恋愛感情とか一気に冷めて、それこそお前のストーカーみたく逆恨みにまで発展・・してもおかしくない状態に今あるからさっさと縁切ろうかと思った訳だ。」


「な、なるほど・・」





そして、そのむしゃくしゃした状態のまま

合コンで出会ったのがお前・・



って事は流石に言わねーけどな。







「彼女さん、どうしてフッちゃったんでしょうかね」


「あ?」


「宮地さん、こんなに優しい人なのに・・」





!?





「言葉と言葉で話し合って、互いの相違点を把握して・・もっと真正面から、良い所も悪い所も受け入れて、まるごとその人の事を好きになる事だって、出来るのに・・」





そう言う彼女の目は、どこか切なく遠くを見つめていた。







「何言ってんの、お前?」

「・・ごめんなさい!」

「いや、急に語り出すから(笑)」

「笑わなくたって・・!」

「はっはっはっ(笑)」








やっべーわ。

諦めるとか、無理だわ。






内面を知れば知るほど、

俺は無限に、彼女にハマッて行く。

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作者名:ぴこ | 作成日時:2018年1月17日 3時

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