【進撃の巨人】調査兵団の切ない人魚姫【リヴァイ】

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リヴァイside



なぜだか知らないが、調査兵団は今、雰囲気が暗い


俺とミューアの結婚はもうすぐなのに、どうしてこんなにも暗いんだ？



ミューアに聞いても




「なんででしょーねー」




の一点張り



近々巨人でも攻めてくるのか？



それは、嫌なんだが…



エルヴィンはなぜ俺に報せない




俺は胸糞悪いが、朝の会議に遅れないようベッドに横になった



・








・








・


ベッドに入って、4時間、電気も消して
月明かりがカーテンの隙間から漏れているだけの空間でも寝れない



ｶﾁｬ




静かにドアがあいた




俺は相手の様子を伺うべく、薄目で見ていた


どうやら相手はAらしい


こいつはかなりの実力者らしいが、男に勝てるわけがねぇ


なんかされそうになったら、捕まえて問いただす


Aは、太ももから月明かりに照らされた美しいナイフを出した



俺は、やつの冷めた目付きとナイフに見惚れていた



だが、Aは、ゆっくりナイフを俺の心臓の真上にとまらせている



捕まえる、という思いはもうなく、
もうしばらくこいつを見ていたい、という重いのほうが強かった



すると、Aの頬に光る粒が伝う



何故泣いているんだ？
現状がつかめなかった



Aはそっとナイフを下ろす



どうやら殺さないでおこうと思ったようだ



そして、Aの目からは滝のように涙があふれでている



ｶﾞﾁｬ



やつは小走りにこの部屋を出ていった

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