【進撃の巨人】調査兵団の切ない人魚姫【リヴァイ】

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あともう少しで私の命は閉ざされる


調査兵団の空気は、日に日に重くなっていくばかり



そして、私への求婚も増えていくばかり



だからだめなんですって、私の心はリヴァイのもの



誰にも取られない、だから絶対断らなければいけない



そうは思っても、自分で 意思を変えれば、少しでも寿命は伸びるかもしれない



でも、私は『人魚姫』だった、いつか助けた王子様が自分の事を思い出してくれる、本物の愛があれば。


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...でも、私は我慢ができなかった



私とリヴァイの間には本物の愛なんてなかった



おとぎ話は、最後は必ず愛で結ばれる



オーロラ姫も…シンデレラも…白雪姫も…



それでも私は『人魚姫』だから、彼との間の恋心は一時的なもの


王子様は他の人と結ばれる、そうでしょ？今、静かに寝息をたてて寝ている



王子様(リヴァイ)



ナイフと彼の間は0.5mm。あとはちからいっぱい落とすだけ


それなのに、なんでできないんですか…！


これを彼の心臓に刺せば、私はこれまで通り日常を送れる


それなのに…体がその行動を拒んでいる…


すると、やけに冷たいものが私の頬を伝う



私はそっと、腕を下ろした



カランッ



ナイフが床に落ちる



そっか…私は…やっぱりリヴァイをまだ愛してるんですもんね



力が強いところも、身長を気にしてるところも
潔癖症なところも、実は器用なところも
目付きが悪いくせに、人一倍優しいところも。



当たり前、好きな人をこの手で殺めるなんてできるわけがない。



二度目を試みる勇気、私には、もうない。



『"落としたナイフ

私にはもう掴めない"』



次第に涙が目からどんどん溢れてくる



あ「(こんなっ…結末…)」




『"いっそ泡にでもなってしまえ"』




暗闇で、しかも、涙で前が見えない私は、
リヴァイが起きているなんて知らなかった

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