2話 ページ3
ガチャッ
勢いよく扉を開け放つ。
俺の好きな場所は＿＿そう、屋上だ。
理由はないが、何となくあまり人が来ないから好き。
それだけだ。
今日も今日とて誰もいない＿と、思っていた。
先客(？)が居た。
あれは、島之内先生と＿＿誰？
黒髪に水色の目の男子生徒。
俺は2人に見つからないように屋上を出た。
in放課後
疲れた。
何故か今日は疲れた。
理由はわからないが。
とにかく、早く家に帰ろう。
俺は学校を出て、通学路を歩いていた。
角を曲がり、人の多い大通りから、人気のない路地に入る。
そしてしばらく路地を歩いていると、
???｢おい、そこのお前……｣
という声が聞こえてきた。
俺は振り返るが、周りには誰もいない。
ウツキ｢俺の事か？｣
???｢そうだ、お前だ。少年よ……｣
少年っつっても、俺もう高校生だけどな。
ウツキ｢誰だ？どこから話している｣
そう聞くと、目の前に黒い化物が現れた。
ただの黒いモヤのような化け物。
邪怨｢俺の名は
ウツキ｢あっそ…で、俺に何の用？｣
邪怨｢あぁ。お前、俺の
ウツキ｢は？｣
俺がこいつのパートナー？
ウツキ｢それをして俺になんのメリットがある｣
邪怨｢そうだな。お前が望む力をやろう。何でもいいぞ。ただし1つだがな｣
力、ねぇ……
確かに、これでデメリットだけじゃないことは分かった。
けど、
ウツキ｢お前の計画を俺に教えてくれたら、なってやるよ｣
俺はそういった後に邪怨の傍に近づき、
｢お前の求める、
と言い、ニヤッと笑みを浮かべた。
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