1話【ウツキside】 ページ2
俺の名前は天野 ウツキ。
ただ一つ、ある点を除いては。
俺は”妖怪”と言う化け物が見える。
それもこれも、この”
それは、俺がまだ1年だった時の冬の事__
〜数ヶ月前〜
今日は冬休み前最後の学校の日だ。
俺はいつも通りの時間に起き、身支度を整えて、学校に向かう。
この時期は寒い。
セーターとマフラーを着ていてもだ。
しばらく歩くと、とある建物が見えてくる。
これは、俺の通う学校、さくら第三高校だ。
俺はいつも通り教室に入る。
「おはよう…((ボソッ…」
念の為、挨拶はしておくがまぁ聞こえるわけがない。
すると、クラスメイトの声がする。
女A「天野君ってさー、いっつも挨拶とかしないよね?話しかけても無視するし」
女B「あー確かにー。顔はいいからモテるんだけどちょっとねぇ…ちょっとカッコイイからって調子乗ってんじゃない?」
俺は別に調子に乗ってなんかないし、別に顔がいいとか1ミリたりとも思っていない。
そんな陰口言うくらいなら、俺の事初めからほっとけよ。
女C「それよりさ!隣のクラスの酒呑君。ホントイケメンだよねー!」
女A「そうそう!もう、みんな狙ってるもんねー、酒呑君のこと」
女B「ちょっと冷たいけど、優しい時もあるし!」
女C「調子乗ってる顔がいいだけの誰かさんとは大違いよねぇー」
何が言いたいんだよ。こいつら。
俺はこの空気の悪い場所にいるのが嫌になって、教室を出る。
いや、出かけた。
運の悪いことにチャイムがなってしまったので、立ち上がりかけて席にもう一度つく。
すると、先生が入ってきた。
俺のクラス、2-A組の担任、島之内 巌流先生だ。
クソ真面目だが、何故か人気だと聞く。
島之内「おい、静かに。HRを始めるぞ。まず今日の時間割についてだが__」
先生が何が話し出したが、俺はそれをオール無視で窓の外を眺める。窓側の席は寒いが、これは特権だ。
いつの間にか外は雪が降り出していた。
島之内「___これでHRは終わりだ。次の授業の準備をしておくように」
何とか長いHRが終わった。
俺は速攻で席を立ち、ある所へ向かった。
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