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After story -1- ページ38

あみside




佐久間「今日から改めてよろしくね!」




『はい!よろしくお願いします!』




佐久間「いいねぇ、気合い入ってんねぇ」




『一応ね笑』





私はこの春、無事に専門学校を卒業してさっくんの美容院で働く事になった




他の美容師さんたちも知ってる人ばっかりだから環境が変わった感じはしないけどね





佐久間「ラウールにもちゃんと報告した?」




『しました。てか、なんでさっくんとラウールくんが仲良くなってんの』




佐久間「いやー、俺アイツ超好きだわ」




『いや、それは何回も聞いたのよ』





高校の卒業式のあの日、付き合いだした私達ももう2年




私達の中の決まり事は

"自分の気持ちをちゃんと伝える"

これだけ




忙しいから会えないとか電話できない、とかの連絡はもちろんなんだけど、会いたいとか寂しいとかそういう事もちゃんと伝える




実際このルールで救われた部分も多かったと思う




授業とか実習とかで忙しすぎて疲れた時に「全然会えてないから寂しい。会いたい」って勇気を出して連絡したら学校終わりにラウールくんが外で待ってたなんて事もあった



「放課後の時間をどう使おうが自由ですから!」って謎に自慢気に笑うラウールくんに会えたおかげで大変な実習も乗り越えられた




これは逆も然り



テスト勉強で行き詰まったラウールくんからの「無理!勉強疲れた!」っていうメッセージを見て、暇だった私がクッキーを作って届けてみたり



もちろん勉強の邪魔したらダメだからすぐ帰ったけど笑




高校生と大学生は思ったより生活リズムが違って、デートとかもあんまりできなかったけど本当に幸せな2年だったな





佐久間「いやー、本当に彼氏紹介してくれるとは思わなかったわ」



『隠してても絶対バレると思ったんだもん』





卒業式の日、2人で並んで校舎から出たらばったり阿部ちゃん先生に出くわしてしまったのだ




今思い返してもあれは本当に気まずい状況だった




恥ずかしい私たちとニヤニヤする阿部ちゃん先生

 


よくわかんないけど2人で会釈しちゃったりして




こんなの、もし黙ってたとしても絶対さっくんに伝わっちゃうもんね





佐久間「いやー、この怒涛の2年続くってマジですげえよ!俺なんか感動したもん!」




『やめてよ恥ずかしい』





なんか感慨深そうに言うから恥ずかしい




さっくんから逃げるように私は持ち場に移動した

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琉衣(プロフ) - 初めまして読ませて頂きました!ハマってしまって何回も読んでます! (2023年1月28日 19時) (レス) @page39 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすみ | 作成日時:2022年12月8日 21時

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