天使が重すぎる (ページ30)

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EP.29 ページ30

あみside

なんでなんで、って質問が止まらない康二に全てを説明したら「よかったやん」って一言。

私には想像できる。康二絶対ニヤニヤしてる

向井「連絡先は、交換した？」

『うん』

私の家の前に着いた時、急にもじもじし出すから何かと思って私から聞けば小さい声で

「連絡先、交換してくれませんか？」

って言われた。

だから「いっつも恥ずかしげもなくなんでも言ってくれるのに、こーゆー時は緊張するんだ」

なんて笑いながら交換した

別に断る理由なんてないもん、なんならもう交換してる気持ちになってたぐらいだし

向井「もしかしてラウから交換しよって言ったん？」

『そうだけど、』

向井「まじか！頑張ったなぁラウ！」

『ん？そうなの？』

向井「そうやで。ラウ、結構なんでも素直に言ってくれるしこっちが恥ずかしくなる様なこともさらっというやん？」

『そう、本当にそうなの』

たまに、この人は照れるって言葉を知らないんじゃないかって思う時あるもん

向井「でもな、それって自分が思ったことを言ってるだけやねん。それも良いことだけ。」

『うん、それは分かってるよ』

向井「ラウは、人に何かをお願いするっていうのがめちゃくちゃ苦手なんよ」

『言われてみればそんな気がしなくもない、かも』

向井「しなくもないかも…？ややこしいわっ」

私の頭には、テキストを運ぶのを手伝ってくれた時に「一緒に帰ろう」っといったラウールくんの顔が浮かんだ

確かにいつもとは違って不安そうな顔してた

向井「俺とめめにも最初は全く頼ってくれへんかったんよ。もう今はなんでも言ってくれるし頼ってくれるようになったけどな」

『そうなんだ』

向井「ま、ラウがそれだけ本気ってことやな」

勝手に納得した様な感じで、「おかんが呼んでるからそろそろ切るわ」って早々と電話を切られてしまった

『はぁ』

今日1日で自分の気持ちがさらにわかんなくなった気がする

もう寝てしまおう

こんなの考えたって答えが出るはずがないもん

そういえばラウールくんが送ってきたスタンプに返信してないや

自分が持ってるスタンプの中で1番お気に入りのスタンプを送って目を閉じればあっという間に眠りに落ちた