EP.30 ページ31
あみside
夏祭り以降、特にやることもなくてずっと家にいた私は、らいむにカフェに行こうって誘われて久しぶりに外に出た
『この前、急に帰っちゃってごめんね』
らいむ「大丈夫だよ!どんだけ大事なこと忘れてんだよとは思ったけど」
『っあー。まぁちょっとね』
建前的に謝ってみたけど、まさか私がわざと帰ったことに気づいてない?
流石に分かってると思ったんだけど、この感じわかってないよね
らいむ「それでさ、その時あみが帰っちゃったからあの後蓮と2人で花火見に行ったの」
『うん』
そりゃあそうだよね、もしこれで一緒に行ってなかったら私はめめに一発パンチをお見舞いしなきゃいけなくなるもん
らいむ「で、本題はここからなんだけど」
そう言うらいむはちょっと恥ずかしそう
え、もしかしてのもしかして…
らいむ「私、蓮のことが好きかもしれないんだよね」
『ん?』
らいむ「だからね、私蓮のことが好きなのかもしれない」
『いや、ちょっと待って?』
らいむ「何、もしかしてあみも蓮もこと好きとか言う漫画的展開!?」
『んなわけないでしょ!!!』
この子は何てことを言い出すんだ
付き合うことになった、って言われるかと思ったらまさか自分の気持ちに気づいてなかったなんて…
らいむ「浴衣褒めてくれた時、すっごい嬉しかったの。多分誰に褒められるより嬉しかったんじゃないかな」
『うん』
らいむ「それにね、人が多いから手繋ごって言ってくれたんだけど手繋いだ時にすっごいドキドキしたの。これってそーゆーことなのかなって。」
『そっか』
この鈍感な子を思い続けてるめめもなかなか大変だな
あんなにアピールしてたのに
『らいむとめめなら絶対大丈夫。上手くいくよ。私も応援するし』
らいむ「だといいな」
らいむが自分の気持ちに気づいたってことは、もう私と康二が頑張ってくっつけようなんてしなくていいよね
2人がうまくいかないはずがないもん
絶対2人はお似合いのカップルになるよ。
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時