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ページ7

「太宰さんすごいですね....」


「ん?何がー?」


いつもの如く笑顔でよいしょと壁の穴から起き上がると、何も無かったかのように僕の問にまた質問し直す。



「....なんか腹立つわ、なんなのこの包帯」

「ま、まぁ!落ち着いてください津島サン...!」



津島さんは後ろからまたげしっと太宰さんの足を蹴った。ヒールがあたり痛そうだけど太宰さんの顔は満更でもない(何故)


「ほぉ!津島さんとおっしゃるのか…。どうか下の名前も教えて貰えないだろうか!」


「包帯に教える名前なんざ持ち合わせてねーわこの唐変木」




「...落ち着いてください津島さん」



なんとも嬉しそうな顔(同士誕生)をしている国木田さんの声にふんっと、すねた顔を見せた。

....太宰さんより全然人間っぽいや(何気失礼)



「とりあえず唐変木は黙っていろ。こちらは津島Aさんだ。...言っておくがお前は間接的にかなり迷惑をかけている故にこれ以上津島さんに負担をかけるな。いいな...!」


「....え?それどういうこと?」



国木田さんに言いよる太宰さんを眺めながら、ふと津島さんが声を漏らした。




「ねぇ、中島くん」


「あ、はい」


「あの言われ方さ、私めっちゃ不憫で哀れな人だよね…」


「....あー、気にしないで下さい。いつもこうなんで...」


「...いつもなんだ。
とりあえず私はもう一発くらい太宰に蹴り贈りたい」



「....止めはしませんが、漢字の使い方間違っていますよ。」





前言撤回。

津島さんは太宰さんより人間っぽいんじゃなくて、正しく人間らしい人だった。

太宰さんへの執念が凄まじい。

六→←四



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朝霧 おちあ(プロフ) - 津島 紫(元.朱晴)さん» 夢主、ようやった!!あ、決して、太宰さんが嫌いな訳ではないので。寧ろ、大好きです!旧双黒は一番好きです! (2017年7月16日 7時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)
津島 紫(元.朱晴)(プロフ) - 朝霧 おちあさん» 初めまして!コメントありがとうございます!!どうしても中原さん早く出したくてここで登場させてしまいました笑笑 (2017年7月15日 22時) (レス) id: c24428badc (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 おちあ(プロフ) - 初めまして!!凄く、面白い作品ですね!それにしても………中也さーん!!何やってんだよ!! (2017年7月15日 21時) (携帯から) (レス) id: 5d9e9332dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:津島 紫(元.朱晴) | 作成日時:2017年7月13日 0時

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