お誕生日企画は知っている。

ア―ヤ ページ4

パンパラパ―ン！

若武の家では、クラッカーの音、そして、皆の元気な「お誕生日おめでとう！」という、声が響き渡った。


「ありがとう！」


そう笑顔でいったら、何故か、黒木くんと翼以外の皆の顔が赤くなったの。


……なんでだろう。


まぁ、いいか。


「じゃあ、ケ―キを分けよう。」


リ―ダ―気取りの若武のおかけで、うぇっという表情になった上杉くん。

その上杉くんを無視し、ケ―キを取り分ける若武。


その光景を見、私は何も言わない若武と上杉くんが成長したな。と思ったの。


若武が切り分けているのは、
1個の大きいホ―ルケ―キ。
島崎さんが作ってくれたみたい。


「はい、ア―ヤ。」


翼からケ―キを受け取る。


「ありがとう。」


私は、そう呟いたの。


「それでは、これより、我がKz書記、国語担当の立花調査員のお誕生日会を始める。」


みんながそれぞれに、「ア―ヤ、お誕生日おめでとう！」や、「おめでと、立花。」等と言ってくれた。


「それでは、乾杯！」


カランっと、ガラスがぶつかる。

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