Top Secret。【twst】 (ページ15)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:29,097 hit

Episode14 ページ15

そう吐き出してから直ぐだった。

『私は、私は貴方達の姉だから！！絶対に私に原因があると思って、受け入れようと思っていたのに…どんな原因でも受け止めるからって…決めたていたのに！！！

三人は教えてくれないでしょう！？フロイドはオレらに原因があると言った！

けれど…、多分、それは嘘です。フロイドもジェイドもアズールも優しい子だって知っているんですよ、私。

きっと、私が気にしてしまうから…とあの子は黙っているんです。私の事を一番に考えてくれている三人だからこそ、優しい嘘で塗り固めたんです。

ただ、その優しい嘘が私を苦しめていると知ってください。…私、さっきも伝えた通りどんな事でも受け止めますから。

ね？貴方達が私を守ろうとしてくれる様に、私も貴方を守りたいんです。

……教えてください』

どんどん、熱が冷めていくかのように喋っている途中に落ち着いた。

かなり勝負を掛けた時と状況は変わったけれど、ジェイドは教えてくれるかは分からないまま。

さっきからずっと呆然と立ち尽くしているだけ。

「……姉さん、ごめんなさい…」

ジェイドはグッと唇を噛んでそう呟いた。

『え…』

「これだけは、どうしても言えません。ずっと守り続けて来たんです。……言ってしまったら、今までの努力が全て水の泡になってしまうんです」

『どうして…！！もう自分の身くらい自分で守れます』

「いいえ、守れないから言ってるんですよ！！！……それに、本当に僕達のせいなんですから…姉さんはまだ知る必要ありません」

『…っ、いっつもそうやってはぐらかしてばっかり！！知る必要無いって、あるに決まっているわ！』

再度何かが切れた感覚がして、室内の温度と私の指先が氷みたいに冷えきる感覚がした。

もう嫌だ、どうして教えてくれないの…。

「姉さん！！姉さん、落ち着いてください！どうか気を取り戻して！」

ジェイドの声すらも少し遠くに感じる。

『うるさい！何度も言ってるでしょ！私だって自分の身くらい自分で守れるわ！』

ぎゅっと手を支え込み、もう喋りたくないという強く念じる。

すると、気がつけばジェイドの私室は凍っているというか水浸し。

しかも、ジェイドも居なくなっているし扉は固まっている。

『…っ…少し頭冷やさなきゃ…』

ジェイドが居ない事だし、そう思って発言を色々と思い出しているとかなり自分中心で喋ってるなといたたまれなくなった。

後で謝らなきゃ…。