きゅーかいゆめみた ページ10
なんか久しぶりに皆が揃った気がする。
割と嬉しいかも。
ぼーっとソファに座っているとわたしより頭一つ分小さい少年がよそよそしく近づいてきた。
「えと、Aさん、こんにちは」
ヒビヤだ。
相変わらず可愛いの。
「ヒビヤ。わりと久しぶりかもね。お姉さんに抱きついてもいいんだよー」
無表情に両手を広げると、ヒビヤは多少怯え気味に「あ、えっと」と首を振った。
「A、だるそう…」
「コノハに言われたくないの。」
「はは…」
愛想笑いをしながら超目をそらしてるヒビヤ。
私はこんなに可愛がってんのになぁ。
まだ数回しか会った事がないから、軽く能力の影響かもしれない。
目をそらす、不思議な力。
魔法少女みたいだけど、あんまり好きじゃないの。
仲良くなりたい人とも(いないけど)仲良くなれないし、人の視界にさえ入る事が出来なくなってしまう。
空気系女子のわたしにとってまぁ別に災いはしないけれど、
よそよそしくされるのは結構傷つくし、学校生活にはかなり難がある。
人の視界に入れないせいで、自分だけプリントが貰えない、教室から机が出されてしまう、話しかけても気づかれない…
おかげで学校に疲れ果ててしまったの。
いじめとか、そんなんじゃないの。
悪いのは、能力なのかも。
でも、メカクシ団のみんなはそれぞれが能力を持っているし、長い時間を一緒に過ごしているから苦しくないの。
ヒビヤは、一応私のコトを認識しているけれど少ししか時間が経っていないせいで自然とそれてしまう。
コノハは、会ったときから不思議と私を見てくれた。
不思議と。
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ふう - カゲプロはキド推しさん» ありがとうございます!はっぴーです (2021年6月14日 11時) (レス) id: cc96c7f0bb (このIDを非表示/違反報告)
カゲプロはキド推し - 面白い小説でした!!最後の部分鳥肌がたちましたいつでも応援しています (2020年9月6日 0時) (レス) id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん(*^^*) (2015年5月11日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - ゆめかさん» 嬉しいです、ありがとうございます…! (2015年5月10日 22時) (レス) id: 24ae9139d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん。可愛いし、センスがあって、いいと思う。ふうさんが作る小説好き (2015年5月10日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふう | 作者ホームページ:
作成日時:2015年1月18日 17時