七かいゆめみた? ページ8
【キドside】
「__はい、失礼します」
俺は、学校に連絡を入れたあと受話器を置いた。
学校は、Aの気持ちも考えずに『来てくれないと困るんですよ』と被害者面をする。
Aの中学校は公立で、生徒に対しての態度が荒い。
「…様子でも見に行くか」
俺は、Aの様子を見に行く事にした。
扉をノックしても、返事がない。さては寝たな?
静かに扉を開けると、案の定Aはすやすやと眠っていた。
桃色のカーテンから差し込む光が、部屋をピンク色に染めている。
ツインテールの髪がさらりと頬にかかり、純白のセーラー服で眠るAはまるでお人形のようだった。
Aは、容姿だけでなく性格もどこか浮世離れしていて、まるで夢の世界からやってきたような少女なのだ。
ベッドに群がる、沢山のぬいぐるみに囲まれて眠るAはとても幸せそうな顔をしていた。
「楽しい夢を見ているのか…?」
普段めったに笑う事のないAの幸せそうな顔に気持ちが和む。
俺は、Aのベッドの端に腰掛けた。
改めて部屋を見回すと、Aの部屋はとても可愛い。
夢の世界のようにメルヘンで、パステルだ。
嫌いじゃない。
パステルパープルの可愛らしい棚には、なにやらキラキラとしたアクセサリーやぬいぐるみ、リボン、キラキラした魔法のステッキみたいな物。
本にはすべてに可愛らしい柄のブックカバーがかかっている。
中央にある白い丸テーブルの上には、可愛らしいシャープペンや桃色のメモ帳、チョコレート、グミ、マカロンが盛りつけられたお皿。やわらかそうなうさぎのクッション。
イチゴミルクのパックジュースにハート柄のストローが刺さっている。
ベッドは月や星がプリントされたピンクとパープルの布団にまくら。
ぬいぐるみは、うさぎとユニコーンの比率が多い。
半開きのおしゃれなクローゼットには、ふわふわしたワンピースや、ピンク色のセーラー服などがぎっしりとはいっている。
天井にはキラキラしたピンク色のシャンデリア。
壁紙はふわふわした色使いの月や星。
本当に夢の世界のような部屋だ。
甘い香りもするし、まさに『Aの部屋』という感じだ。
「…さ、昼食を作るか」
俺は、食べてくれるか解らないが、Aの昼食を作る事にした。
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ふう - カゲプロはキド推しさん» ありがとうございます!はっぴーです (2021年6月14日 11時) (レス) id: cc96c7f0bb (このIDを非表示/違反報告)
カゲプロはキド推し - 面白い小説でした!!最後の部分鳥肌がたちましたいつでも応援しています (2020年9月6日 0時) (レス) id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん(*^^*) (2015年5月11日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - ゆめかさん» 嬉しいです、ありがとうございます…! (2015年5月10日 22時) (レス) id: 24ae9139d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん。可愛いし、センスがあって、いいと思う。ふうさんが作る小説好き (2015年5月10日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふう | 作者ホームページ:
作成日時:2015年1月18日 17時