【カゲプロ】パステル少女は夢を見る。

じゅうろっかいゆめみた ページ18

「＿＿！！」



私は、恐怖から目覚めるように飛び起きた。



目が覚めると、いつものお部屋。



私だけのきらきらなお部屋。



なんだったんだろう、今の夢は。



とても不快な夢だった。



そう、夢だ。所詮はただの『夢』なのだ。



人は眠れば誰もが夢を見る。



それと一緒だ。



それなのに、どうして。



どうしてこんなに＿＿心細いのだろう。



「……夢だ」



夢だ



夢だ夢だ



夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ



夢、だ。



所詮夢。ただの夢。寝てただけ。



第一、『キミ』ってだれなの？



わからない、見えない、『キミ』を思い出せない。



額にかいた汗を親指で拭い、呼吸を整える。



妙にはっきりと、鮮明に覚えている夢の内容。



大して恐くも何ともない夢。



それなのに、思い出しただけで内蔵がせり上がってきそうなくらいの恐怖を感じるの。

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