検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:9,285 hit

じゅういっかいゆめみた。 ページ13

「もものからだやわらかー。心地いいの。」



「そう?Aちゃんはかわいいなぁ…」



モモの体は、ふわふわぽよぽよ(ぽよぽよ?!)



人間ソファだな、これ。



『じゃあ第二回戦!王様ダーレだっ!』



一斉に串を引き、一瞬の沈黙。



…4…くそぅ…


「わーい、王様だー!」



そうはしゃいだのは、マリー。


「よかったっすね、マリー」



「うん!」



もう次は能力使って意地でも王様狙おう。



皆の目をそらして、その隙に王様は私がいただくの。



まあ、マリーの命令だから、そう厳しくはないと思うけど…



「じゃあ…7番と6番はポッキーゲーム!」



あーポッキーゲームね、うんうん、マリーは可愛いn…



…………。


……ん!?


ポッキーゲ―ム?



「えっと…マリー?」



カノが、こわばった顔で聞き返した。



すると、マリーは真っ赤になってあたふたと言い訳をし始める。



「えっ、あ、えっとね、テーブルの上にた〜またまポッキーがあったからで、男の子同士でしてる所みたいとか、ぜ、全然そんなんじゃないよ!」



「あ、うん…」



カノは、なにげに引いた顔でマリーから目をそらした。



男の子同士、ってワードが出たあたり、もうばればれ…なんだけどなぁ…



殺人現場みたいな空気の中、コノハがゆっくりと手を挙げた。



「僕、7…」



「あ、僕コノハとするんだ…」




カノが、「とほほ…」という効果音がつきそうなくらいどんよりしてる。



珍しいかも。



『じゃあ、猫目さんとニセモノさん!やっちゃってください!』



エネがなにげにテンション高めではやしたてた。



「ポッキー食べればいいんだよね…」



「うん!そうだよ!」



うわあ、マリーめっちゃ楽しそう。



「じゃあ…カノ、くわえて…?」



コノハは、袋からポッキーを取り出すと、カノの唇に押し当てた。



カノは、平気を装っているけれど、あれは能力を使って隠してる。



「じゃあ、いくよ…」


アジトの中には、緊張した空気が漂う。



コノハが、カノの肩をそっとつかみ、そして…



…ポッキーを「一本丸ごと」、口に頬張った。



「…おいしい…」



固まる皆。



こんなにドキドキ感ないポッキーゲーム、はじめてなの…



「もっと恥じらいがほしかった…」



マリーは、残念そうに項垂れた。



「ま、まあ、コノハが幸せそうだし結果オーライか?」



キドは、マリーをフォローするように付け足した。

じゅうにかいゆめみた→←じゅういっかいゆめみた。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ふう - カゲプロはキド推しさん» ありがとうございます!はっぴーです (2021年6月14日 11時) (レス) id: cc96c7f0bb (このIDを非表示/違反報告)
カゲプロはキド推し - 面白い小説でした!!最後の部分鳥肌がたちましたいつでも応援しています (2020年9月6日 0時) (レス) id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん(*^^*) (2015年5月11日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - ゆめかさん» 嬉しいです、ありがとうございます…! (2015年5月10日 22時) (レス) id: 24ae9139d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん。可愛いし、センスがあって、いいと思う。ふうさんが作る小説好き (2015年5月10日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ふう | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年1月18日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。