じゅういっかいゆめみた。 ページ13
「もものからだやわらかー。心地いいの。」
「そう?Aちゃんはかわいいなぁ…」
モモの体は、ふわふわぽよぽよ(ぽよぽよ?!)
人間ソファだな、これ。
『じゃあ第二回戦!王様ダーレだっ!』
一斉に串を引き、一瞬の沈黙。
…4…くそぅ…
「わーい、王様だー!」
そうはしゃいだのは、マリー。
「よかったっすね、マリー」
「うん!」
もう次は能力使って意地でも王様狙おう。
皆の目をそらして、その隙に王様は私がいただくの。
まあ、マリーの命令だから、そう厳しくはないと思うけど…
「じゃあ…7番と6番はポッキーゲーム!」
あーポッキーゲームね、うんうん、マリーは可愛いn…
…………。
……ん!?
ポッキーゲ―ム?
「えっと…マリー?」
カノが、こわばった顔で聞き返した。
すると、マリーは真っ赤になってあたふたと言い訳をし始める。
「えっ、あ、えっとね、テーブルの上にた〜またまポッキーがあったからで、男の子同士でしてる所みたいとか、ぜ、全然そんなんじゃないよ!」
「あ、うん…」
カノは、なにげに引いた顔でマリーから目をそらした。
男の子同士、ってワードが出たあたり、もうばればれ…なんだけどなぁ…
殺人現場みたいな空気の中、コノハがゆっくりと手を挙げた。
「僕、7…」
「あ、僕コノハとするんだ…」
カノが、「とほほ…」という効果音がつきそうなくらいどんよりしてる。
珍しいかも。
『じゃあ、猫目さんとニセモノさん!やっちゃってください!』
エネがなにげにテンション高めではやしたてた。
「ポッキー食べればいいんだよね…」
「うん!そうだよ!」
うわあ、マリーめっちゃ楽しそう。
「じゃあ…カノ、くわえて…?」
コノハは、袋からポッキーを取り出すと、カノの唇に押し当てた。
カノは、平気を装っているけれど、あれは能力を使って隠してる。
「じゃあ、いくよ…」
アジトの中には、緊張した空気が漂う。
コノハが、カノの肩をそっとつかみ、そして…
…ポッキーを「一本丸ごと」、口に頬張った。
「…おいしい…」
固まる皆。
こんなにドキドキ感ないポッキーゲーム、はじめてなの…
「もっと恥じらいがほしかった…」
マリーは、残念そうに項垂れた。
「ま、まあ、コノハが幸せそうだし結果オーライか?」
キドは、マリーをフォローするように付け足した。
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ふう - カゲプロはキド推しさん» ありがとうございます!はっぴーです (2021年6月14日 11時) (レス) id: cc96c7f0bb (このIDを非表示/違反報告)
カゲプロはキド推し - 面白い小説でした!!最後の部分鳥肌がたちましたいつでも応援しています (2020年9月6日 0時) (レス) id: 38eebacbdf (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん(*^^*) (2015年5月11日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - ゆめかさん» 嬉しいです、ありがとうございます…! (2015年5月10日 22時) (レス) id: 24ae9139d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめか(プロフ) - ふうさん» うん。可愛いし、センスがあって、いいと思う。ふうさんが作る小説好き (2015年5月10日 19時) (レス) id: 78a558eb62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふう | 作者ホームページ:
作成日時:2015年1月18日 17時