どうやら私はさつきに敵対視されてるようです。【黒子のバスケ】

第9Q ページ10

レギュラーの練習はさすが、すごいの一言。


真太郎は相変わらずスリーを外さないし、大輝も動きが早い。




私はちらりと隣のコートに目をやった。
そこではあの、黄瀬涼太君が試合に混ざっていた。

ちょうどボールを持っていて、相手をかわそうとしている。


彼は1度左に重心をかけ、そっちに行くと見せかけて、右から交わして行った。


フェイント･･･


そして、そのままゴール。

入ったばっかなのに、すごいや



でも、私はさっきのフェイントに違和感を覚えた。
いや、動きが変ってわけでは無いんだけど、どっかで見たことある動き･･･なんだよなぁ。どこだっけ、？


グルグルと思考回路を回していると、今度はテツヤがボールを持っていた。
相変わらずの影のうすさでフリー、ゴールまで一直線。


でも



「おい！黒子っ！レイアップ外すな！」


ガゴンっと鈍い音がして、ボールが変な方向に飛んでいく。

やっぱり、決まらないか･･･、何がダメなんだろう、フォームはあってるのに



やっぱりそういう力かな？


テツヤのゴールが入るようになればいいのに


そう思い、いつも書いている練習ノートに書く。

そして、その隣に『黄瀬涼太、動き、違和感』と書いておいた。


なにか思い出すかもしれない。



▽▲▽▲▽▲




『一軍昇格お祝い会？』


青「おう！」


『黄瀬君の？』

もちろんだ、と頷く大輝。


見る限り、メンバーは、大輝、テツヤ、敦らしい。
お祝い会ってこんな少ない人数でやるんだ。


『わかった、いいよ』


優しいな、と思いながら答える。

すると、大輝は肩を組んできた。


青「それでこそ、Aだ！」


なんて、笑顔で言うから見惚れていると、テツヤが私と大輝を引き剥がす。


黒「青峰君。Aさんは一応女の子なんですから、あまりくっつかないでください。」


『テツヤ、一応ってどういう意味かな？』


一応女の子、という言葉にカチンときた私は、テツヤに微笑む。男っぽいって言いたいの！？


すると、テツヤは、頭に？を浮かべ

黒「仲間、という意味ですが？」

と言ってきた。





仲間･･･


その言葉が嬉しくて、テツヤを抱きしめる。

『もう！可愛いこと言うな〜』
黒「Aさん、離れてください」



ちょうどそこに黄瀬君が、やってくる。
そして、大輝は私とテツヤを剥がした。


青「よし！お前ら行くぞ！」




おー！

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