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第16Q ページ17

あれから2週間経った放課後


私が体育館に入るなり、テツヤが駆け寄ってきた。


黒「Aさん、見てください」


そう言って、右手を見せてくる。
昨日までしていたテーピングがはずれ、そして、指は綺麗な橙色をしていた。

私は、ほっと胸を撫で下ろす。



『もう治ったの?』

黒「はい。お医者様からの許可がおりました。」


おおー!


『やったね!おめでとー!』

私は小さくパチパチと拍手をする。

テツヤはニコッと笑い

黒「青峰君とAさんが、左手強化を手伝ってくれたので、今日からは、左も全力で使います」

と言った。


それがなんだか嬉しくて、思わず頬が緩む。


『頑張って』


テツヤは「はい」と言うと、大輝のところに駆け出して行った。





黒「青峰君、見てください」


私にやったように右手を見せつける。

その姿が可愛かったなんて、言えないね。




『ふふっ』



私は、ちょっと笑って、選手のタオルを取るために部室へと足を向けた。



そのとき




「A・・・。」



私は名前を呼ばれ、足を止めた。
振り返って声の主を見た私は笑顔になる



『さつき!どうしたの?』



さついはどこか思い詰めた表情で私にこう言った。



桃「あのさ・・・


Aとテツ君って、どんな関係なの」






『・・・・・・へ?』


思わぬ言葉に拍子抜けした声がとび出る。


桃「だ、だって、Aとテツ君、いつも仲良さそうに一緒にいるから・・・」


目に涙を貯め、私を見つめるさつき。



『えっと・・・どんな関係って・・・


友達、だけど?』


さつきは、グイッと私に近寄って、「本当?」と聞いてきた。


『本当だよ。

でも、いきなりなんでそんな質問・・・』


うーん、私なんかしたかなぁ・・・
あ、もしかして、私テツヤと仲良くしすぎた?ってことは、さつき、私に嫉妬してるの?


え、可愛い・・・


桃「だって、Aはテツ君と仲いいっていうか、その、いつも一緒にいるから・・・もしかしたら、付き合ってるのかなって。だって、この間も、テツ君、Aのこと守ってたし。
その後だって、テツ君、Aの頭撫でてたし・・・」



私、応援するって言ってたのに、逆に不安にさせて、ダメだなぁ・・・。


『ごめんね、さつき。
でも、信じて。大丈夫!』

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涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - のあさん» ありがとうございます!心配だった黒子君side、まさか良かったと言ってくれるとは思っておりませんでした。これからもよろしくお願いします。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - とても面白いです!それに二人共自分の気持ちに気づきそうで気づかないっていうもどかしさがいいです!黒子くんsideもとても良かったです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月21日 21時) (レス) id: 58d0df364d (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» はい!まぁ、私も親にオタクと言われているので、お互い様でしょうwオタクで何が悪いっ! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 涸萌佳雨@Project KZさん» ありがとうございます。完全にオタクを発揮した結果だと思います(笑)更新、頑張って下さい、応援しています! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» 私も結構公式設定にはこだわるタイプなどで、こういう指摘は嬉しいです!黒バスではまだまだわからないことが沢山あるので、またなんかあったら気軽にコメントください。アニメ、映画、漫画、小説すべてに目を通しているなんて、尊敬します! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/  
作成日時:2019年7月15日 23時

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