第12Q ページ13
『え?さつき、ホントなの!?』
さつきは目の前で美味しそうに、卵焼きを頬張っている。
私は、さつき言葉が信じられなくて、聞き返していた。
桃「ホントだよ〜」
頬を赤らめながら、ふふっと笑っていうさつき。
『そうなんだ。
てっきり、大輝かと思ってた。』
桃「大ちゃん!?ないない
だーれがあんなガングロ好きになるのよ!」
青「おい、さつき。
そういうことは本人の前で言うな」
『そうだよ、大輝が可哀想』
すると、大輝が私の頭を撫でてきた。
青「Aはよく分かってるな!」
『ちょっと、髪くずれるからやめて』
私が、もうっ、と息をつく隣でさつきは、仲いいねぇ、と言っている。まぁ、否定はしない。
今は、屋上でさつきと大輝とお昼ご飯の弁当を食べている。私が屋上で食べてたら、偶然、さつきと大輝がやって来て合流したの。
仲がいいのは、そちらのお2人さんだと思う
と、言いたいのを口にほうれん草のおひたしを詰め塞いだ。
口の中がひんやりとして、そして口いっぱいにおひたしのしょっぱさが広がった。
青「にしても、テツのどこに惚れたんだか」
さつきがいきなり「私、テツ君が好きなんだ」と言ってきたことで始まったこの話。もちろん、耳を疑ったけど、ホントらしい。
桃「えっとね・・・!
この間みんなで、きー君のお祝い会したときよりちょっと前にね、テツ君がアイスの棒をくれたんだ。
それでね、私も最初は、なんだこいつっ!って思ったけど、そのアイスの棒、なんと当たり棒だったの!」
そうなの!?
テツヤって、運いいんだね。
桃「それでもう私、ときめいちゃって・・・あぁ、これが恋なんだなって・・・」
なるほど・・・なんともさつきらしい。
横で大輝も、やれやれと首を振っている。
桃「でもね、でもね!」
さつきはさっきより頬をほてらせて話だした。
桃「テツ君が好きって意識したら、テツ君がかっこよく見えちゃって、それでより一層落ちちゃったって言うか、もう、目が離せないの!」
うん、わかった。恋する乙女が、可愛いってことは、よぉ〜く分かったよ。
そのとき、ちょうど予鈴がなったので、私たちは教室へ戻ることにした。
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涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - のあさん» ありがとうございます!心配だった黒子君side、まさか良かったと言ってくれるとは思っておりませんでした。これからもよろしくお願いします。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - とても面白いです!それに二人共自分の気持ちに気づきそうで気づかないっていうもどかしさがいいです!黒子くんsideもとても良かったです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月21日 21時) (レス) id: 58d0df364d (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» はい!まぁ、私も親にオタクと言われているので、お互い様でしょうwオタクで何が悪いっ! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 涸萌佳雨@Project KZさん» ありがとうございます。完全にオタクを発揮した結果だと思います(笑)更新、頑張って下さい、応援しています! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» 私も結構公式設定にはこだわるタイプなどで、こういう指摘は嬉しいです!黒バスではまだまだわからないことが沢山あるので、またなんかあったら気軽にコメントください。アニメ、映画、漫画、小説すべてに目を通しているなんて、尊敬します! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2019年7月15日 23時