第83Q ページ7
TOが終わり、その後も点数を取られていく流れが続いた。
テツヤは何度もパスをカットされ続けた。
流れが次第に秀徳に向かっていくのがハッキリと認識できた
それは、第1Q終了間際、大我が新技の一人アリウープを披露したその後すぐだった。
ゴールネットから落ちてきたボールを持った緑間が、なんと、そこからシュート体制に入ったのだ。
さすがの私も、何が起きようとしているのか理解するのに時間がかかった。
けれど、どこかで腑に落ちたんだ。
そうか、これまでの試合の違和感の正体は・・・。
長距離を飛ばすために高いループをかける。
これまでの彼のシュートには、どこか余裕を感じていたんだ
これが、最大出力・・・。
誠凛ゴール下から放たれたそのボールは少しのズレもなくゴールへと吸い込まれ、第1Qが終わった。
涼太の時にも感じたけれど、キセキの世代の成長速度は想像以上だ。正直緑間のシュートレンジがここまで広まるとは思いもしなかった・・・。
コート全体がシュート範囲なんて・・・。
精神的に堪える・・・。
第2Qは緑間中心に点数を取られ、逆に、高尾君によってテツヤを封じらる事態に・・・。
私は昔、緑間が言っていたことを思い出していた。
まだ、彼らが変わってしまう前の、あの日。
▽▲▽▲▽▲
黄「1番カッチョイイシュート?
そりゃダンクっスよ!やる方も見る方も1番スカッとするじゃないスか」
ソフトクリームを食べながら涼太が言った。
それを聞いた真太郎が言い返す。
緑「だがらお前はダメなのだよ。より遠くから決めた方がいいに決まってるのだよ。なぜなら3点もらえるのだから。」
・・・うん、いや、妥当ではあるんだけど・・・
黒「緑間君って頭いいのに、たまにアホですよね」
緑「っ、なにっ!?」
黄「黒子っちストレート」
『そういう本当のことはオブラートに包まないと』
黄「いや、Aっちも・・・。」
真太郎がテツヤを見ながら、半ば不貞腐れたように言った。
緑「2点ずつと3点ずつなら、多い方がいいに決まってるだろう」
黒「子供ですか。」
スパンと断ち切ったテツヤに、不敵な笑みを浮かべた。
緑「シンプルだからこそ真理なのだよ。いずれ俺が証明してやろう。」
私は笑って言う
『2人が対決でもしないとその証明出来なくない?』
▽▲▽▲▽▲
『あー・・・』
あの日言われたことを今痛感してる。
そして、何気ない一言が現実になってしまった。
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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時