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第92Q ページ16

注文したものがやってくる間も、鉄板の上でそれら焼いている間も、緑間は仏頂面だった。



黄「負けて悔しいのは分かるッスけど、ほら、昨日の敵はなんとやらッス!」

緑「負かされたのはついさっきなのだよ。」


そんなこと言わないでさ、かつての仲間でしょう?


緑間はキッと涼太を見据えた。


緑「むしろ、お前がへらへら同席している方が理解に苦しむのだよ。


1度負けた相手だろう。」




涼太は一瞬キョトンとした顔になったが、直ぐににまりと

黄「そりゃ当然リベンジするッスよ。
インターハイの舞台でね。


次は負けねぇっすよ」



そう言ってはがしを大我に向けた。


大我は口に含んでいたお好み焼きをゴクリと飲み込んで、答えた。



火「望むところだ」


力の籠った返事に私は嬉しくて仕方なかった。




緑「黄瀬、前と少し変わったな」



じっと、涼太を見つめていた緑間がそう言ったのに、彼は、そっすか?とあっけらかんと返した。

緑間は真面目な顔をして言う。


緑「目も、変なのだよ。」
黄「変っ!???」



変わった、って言うより、戻ったって方が妥当だと私は思うけどな。


黄「まぁ、黒子っちたちとやってから、前より練習するようになったスかねぇ。

あと最近思うのが・・・、海常のみんなとバスケするのがちょっと楽しいッス」



うん、これが、本当の涼太だよ。


なんでニコニコしながら、涼太を見つめていた。


緑「どうも勘違いだったようだな。やはり、変わってなどいない。戻っただけだ。3連覇する少し前にな。」


そうだよね。


緑「あと、A、そんな変な顔で黄瀬を見るな。」


へ、変な顔っ????


緑「ニコニコしすぎなのだよ。」

『・・・別にいいじゃん、嬉しかったんだし!』

緑「黄瀬が反応に困るだろう」


え?


見ると、涼太はバツの悪そうな顔をしていた。

うーん、よく分からないけど、ごめん?




すると、今まで口を噤んでいたテツヤが静かに言った。



黒「けど、あの頃はまだ、みんなそうだったじゃないですか」


私はグッと言葉に詰まった。

けど、緑間は無情な一言を返す



緑「お前らがどう変わろうが勝手だ。

だが、俺は楽しい楽しくないでバスケはしていないのだよ。」





・・・嘘だ。知ってるもんね、私。


小学校の時、いつも楽しそうにプレーしてたのを隣のコートで見てた。それに、つまらなかったら、続けてないし、上手くならないよ。


私はそう言いたいのをお好み焼きを頬張って抑えた。

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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/  
作成日時:2021年9月23日 19時

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