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第46Q ページ10

そこで私は、本来の目的を思い出して口を慌てて開いた。



『そ、そういえば、テツヤって高校、誠凛だったんだー。知らなかったよ』


はい、とテツヤは言う。

黒「前に、誠凛の先輩の生徒手帳を届けたことがあって。

新設校だし、バスケ部もあるし、結構いい学校だなと思ったので」


『実はねぇ・・・




私も誠凛なんだよ!』



テツヤは絶対知らないだろう、と思ってテッテレーンと効果音がつきそうなほど大袈裟に言ってみた。ついでに、テツヤの前にでて、両手を広げてる状態だっ(ドヤァ



しばらくの沈黙の後、テツヤは一言




黒「知ってますけど?」







なん、だと!?




『え!?なんで知ってるの!?私、テツヤに言ってたっけ!?いや、言ってないはず。

だって、私が誠凛に行くこと知ってるのは家族だけだもん!』


じゃ、なんでテツヤは知ってるの!?


もしかして・・・


『盗聴?』
黒「違います」即答


歩き出したテツヤは、盛大なため息をついた。


黒「逆に聞きますけど、なんでAさんは僕が誠凛に行くと知ってるんですか?言った覚えはありません」

『あぁ、それは受験のときに見たから』

黒「僕も同じです!
僕も、受験でAさんを見かけて」


あ、そっか!

へへっ、と苦笑いしてると、あきれた顔でテツヤが私を見る。


黒「どうしたら、盗聴という発想になるんですか?」


ワカンナイ



『とにかく!』


私は両手をパンっと合わせる。


『高校も、同じところ行けてよかったね!
お互い!これからもよろしくね、テツヤ』




すると、運んでいた足をピタッと止めたテツヤ。

私は不思議に思ったけど、そこに止まる。



黒「Aさん。

家に寄っていきませんか?」



え?



『家どこ?』
黒「ここです」


テツヤは目の前の家を指す。



『ここぉ!?』


黒「どうぞ、上がってください」



テツヤの家って、私の家から近い!ってか、私の家もうちょっと進んだ先にあるんだけど、前送ってもらったってとき、通り過ぎたってことだよね?
で、わざわざ戻ったんだよね


え、優しすぎる。テツヤ、優しい!

感動した、かっこよすぎか!




『お、お邪魔します・・・』



門限までの時間を確認して私は、テツヤの誘いを受けた。

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涸萌佳雨(プロフ) - はい、ありがとうございます!インフル、怖いですよね・・・。私、結構風邪とか引かないけれど、気をつけます!実際、油断してこの間、肺炎になってしまったのでw受験頑張ります、コメントありがとう! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
白雪 麗華 - 受験、大変ですね。これからインフルも流行ってますし、今年のインフルは中々治らないので自分の体長管理に気を使って下さい。私は今高校二年生で受験の大変さが凄く分かります。しっかり勉強しっかりしてしっかり睡眠もとって下さいね。 (2019年11月4日 15時) (レス) id: 7bbb3379fc (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 綾さん» 応援ありがとうございます!! (2019年10月14日 14時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
- ガンバ!? 面白いです。これからも見てます (2019年10月14日 9時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - 輝夜さん» はい…! (2019年10月6日 9時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/  
作成日時:2019年8月26日 1時

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