第71Q ページ35
階段を降りようとした時、ﾊﾟｼｯと腕を掴まれた。
火「待てよ、なんの説明もなしに行くのか･･･？」
『･･･離して。』
大我がグッと奥歯を噛んだ。
火「どういうことなんだ！」
『離して！！！』
何も言いたくなかった。
火「言ってみろよ！」
だって、
『言えない！あんたに、話したら！言ったら･･･！
もう･･･、隠せなくなるじゃない･･･』
大我に向かって、目を見てそう言った。
大我の私を掴む手が緩まった。
『･･･私以外、知らなくていいの。』
「何かあったんですか？」
急に後ろから声がして、私は心臓が止まりかけた。
火「黒子･･･」
それは、その声の主が、テツヤであったから。
黒「遅かったので、探していたら、声が聞こえたので･･･」
『私、先いくね。』
火「おい、A！！！！！」
私は下だけを見て教室へ帰った。
▽▲▽▲▽▲
気づいてしまったことは、忘れることが難しい。
ふとした時に思い出してしまうから。
さつきがテツヤを好きで、私はそれを応援するって言ったのに、テツヤを好きにならないって約束したのに
だから、ずっと知らないふりをしてたんだ、この感情に。
無意識だった。頭が勝手にそうしむけてたんだ。
そして、ずっと、苦しめられていたんだ。
あの約束に･･･。
友達と同じ人を好きになんてなっちゃダメなのに。
私はさつきの恋を応援しなきゃいけないのに･･･
こんな感情を持ってしまった自分が憎くかった。
私はどうするのが正解なんだ。
▽▲▽▲▽▲
帰り、大我に声をかけられた。
またなんか言われるんだと思って、待ち構えていたら予想外の言葉が聞こえてくる。
火「人には、言いたくねぇことくらいあるよな。だから、お前に無理に言えとは言わねぇ
だけど、お前が今考えなきゃならないのは、どうしなきゃとかどうすべきとかじゃねぇ。
お前がどうしたいか、だ。」
･･･ぇ。
火「お前の心に聞いてみろよ。頭じゃなくて、心だ。そこに答えはある。」
じゃあなと、片手を上げて行ってしまった大我の大きな背中を私は見つめていた。
思わず、笑みがこぼれる。
『今日は、あいつに、本当のこと言われてばっかだなぁ』
自分の中で割り切れた気がした。
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涸萌佳雨(プロフ) - はい、ありがとうございます！インフル、怖いですよね･･･。私、結構風邪とか引かないけれど、気をつけます！実際、油断してこの間、肺炎になってしまったのでw受験頑張ります、コメントありがとう！ (2019年11月4日 23時) (
レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
白雪 麗華 - 受験、大変ですね。これからインフルも流行ってますし、今年のインフルは中々治らないので自分の体長管理に気を使って下さい。私は今高校二年生で受験の大変さが凄く分かります。しっかり勉強しっかりしてしっかり睡眠もとって下さいね。 (2019年11月4日 15時) (レス) id: 7bbb3379fc (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 綾さん» 応援ありがとうございます！！ (2019年10月14日 14時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
綾 - ガンバ！? 面白いです。これからも見てます (2019年10月14日 9時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - 輝夜さん» はい…！ (2019年10月6日 9時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2019年8月26日 1時
