碧の翼〈幼少期編弐〉 (ページ3)

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＊第四十話　スリーマンセル② ページ3

「＿＿えー,それではスリーマンセルのチームを発表していく。チームはこちらでそれぞれの実力面やバランスを考慮して編成してあるからよろしくな」

教室の所々からえー！っという不満が漏れたが先生はガン無視して発表を始めた

「静かにしないと聞き逃すぞー！」

「イタチくんなら一人でも三人分こなせそうだし，同じ班の人とも上手くやれそう…私コミニュケーション苦手だからなぁ……」

そう隣に座るイタチに話しかけると「そうでもないさ」と軽く笑いながら返される

「俺一人でできることもあるが連携プレーの方が断然やりやすいこともある。…それにコミニュケーションは多分ツバメの方が得意だと思うぞ」

そんなことを言っていると早々にイタチの名前が呼ばれる

「＿＿繰り返す，うちはイタチ。出雲テンマ。稲荷シンコ。以上三名を第二班とする」

イタチの片眉が僅かに動いた。が，その原因はわざわざ聞くまでもない。

確か出雲テンマと言えばアカデミー時代になにかとイタチに突っかかっていた上級生。

まさか同じ班になるとは思っていなかったらしく見ればあちらの鋭い目がイタチに向けられていた。

そんなイタチになんて声をかければいいか分からずとりあえずドンマイと心の中で声をかけておいた。

「次，楠木ツバメ。住野カナト。日能浅葱。以上三名を第四班とする…。繰り返す___」

『住野カナト』『日能浅葱』

これから長く付き合うことになるであろう二人の名前。

「＿＿＿以上で班わけの発表を終わりにする。この後昼休憩を取り午後からそれぞれ担当の上忍が来るまで教室で待機しそれぞれの担当上忍の指示を仰ぐこと。」

先生達が出ていくと自然とみんなそれぞれ班員同士で固まり始めた

「イタチくん，イタチくんも同じ班の人と食べる？」

「いや，俺は一人で食べる。」

また後で，と言い残すと教室を出て行くイタチ。それにこちらに聞こえるほど大きな舌打ちをかます出雲テンマ。あの２人大丈夫だろうか。

ポカンとドアを見ていると目の前に二人の影。

「お昼，一緒に食べよう！」

一人はニコニコしてる女の子，もう一人無言で立っているのは男の子。

「私，日能浅葱。こっちは住野カナト。どっちもツバメちゃんと同じ班員よ」

にっこり笑ってそう教えてくれる浅葱さん

「…はい！」

イタチの方とは違いこっちは結構平和そうで安心した

今日この頃。