魔女 ページ7
私の家系は、代々魔女の血が入っているらしい。 交通事故で死ぬ前の両親から聞いたことがあった。
先代は、元は人間だったのだが 悪魔と契約して魔女になったらしい。魔女の血を受け継いでいるからか、親族は女ばかりだそうだ。
そして、人間から完全に魔女になってしまった先代は、実の夫を殺し今も生き続け、血縁者を食べて生きていると。 先代の子供は必死に逃げたため、今こうして子孫の私がいる。
なんとか魔女を封印をすることができたのだが、見返りに両親は死んだ。「交通事故で死んだ」という事
になっているが、本当は魔女に殺されたのだ。
そして私は、珍しく魔法が使える。親族の中でも数人しかいないうちの、1人だ。
お父さんが、……お母さんが、命までかけて封印したはず…なのに。
〈ニガサ ナイ〉
『……お母さんとお父さんが守ってくれた命を……』
『そう簡単にお前にあげない!!』
私は魔法陣を唱え、自分の足を加速して人目の少ないところに逃げる。
〈 フフフフフフフ アハハハハハハハ!! オニゴッコノ ハジマリ!!〉
*
『ッ! はあッ…はあッ…!! かッ、は……』
血を吐いてしまう。 魔法……使いすぎた……
〈オトナシク クワレロ〉
もう……ここ、ま、で……
〈 ! ! ヒト…… イヤ イヤナ オーラダ ウウ… マタ 食イニ クル〉
ひ…と…?
中也:「 !? おい 手前!!大丈夫か!?」
私は、血に濡れた手で 誰かの服の袖を掴む。
『 ッ………けい、……軍警は……呼ば…ないでッ!』
『 しばらく、……すれば…回復する。…逃げ……て』
ブツン という音がして、意識が千切れた。
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作者名:甘酒 | 作成日時:2018年3月24日 16時