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魔女 ページ7

私の家系は、代々魔女の血が入っているらしい。 交通事故で死ぬ前の両親から聞いたことがあった。



先代は、元は人間だったのだが 悪魔と契約して魔女になったらしい。魔女の血を受け継いでいるからか、親族は女ばかりだそうだ。







そして、人間から完全に魔女になってしまった先代は、実の夫を殺し今も生き続け、血縁者を食べて生きていると。 先代の子供は必死に逃げたため、今こうして子孫の私がいる。







なんとか魔女を封印をすることができたのだが、見返りに両親は死んだ。「交通事故で死んだ」という事
になっているが、本当は魔女に殺されたのだ。




そして私は、珍しく魔法が使える。親族の中でも数人しかいないうちの、1人だ。



お父さんが、……お母さんが、命までかけて封印したはず…なのに。



〈ニガサ ナイ〉




『……お母さんとお父さんが守ってくれた命を……』





『そう簡単にお前にあげない!!』



私は魔法陣を唱え、自分の足を加速して人目の少ないところに逃げる。



〈 フフフフフフフ アハハハハハハハ!! オニゴッコノ ハジマリ!!〉





『ッ! はあッ…はあッ…!! かッ、は……』




血を吐いてしまう。 魔法……使いすぎた……



〈オトナシク クワレロ〉



もう……ここ、ま、で……





〈 ! ! ヒト…… イヤ イヤナ オーラダ ウウ… マタ 食イニ クル〉






ひ…と…?









中也:「 !? おい 手前!!大丈夫か!?」



私は、血に濡れた手で 誰かの服の袖を掴む。


『 ッ………けい、……軍警は……呼ば…ないでッ!』


『 しばらく、……すれば…回復する。…逃げ……て』


ブツン という音がして、意識が千切れた。

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作者名:甘酒 | 作成日時:2018年3月24日 16時

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