届け、この歌よ。 *one 【歌い手】

　37 day side.you　* ページ38

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その人影は、ふわふわの髪の毛の男の子で




眠たいのか本を眺めながら首が時折



カクンッ





と、なっている







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そのたびに起きて目をこするのだから




小さい子供みたいで可愛い。笑









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私はクスリと笑い


その男の子の斜め前．．．特等席に腰を掛けた


鞄から大量のレポート用紙を取り出す








うへぇ、こんなにやらなくちゃいけないのか．．．









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悪態をついていてもレポートは消えないので

さっそく取り掛かる







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「．．．．．．あ、井上先輩．．．いらしたんですか？」








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眠そうな口ぶりの、真冬君。





いや、別に可愛いとか思ってないし←









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A「うん、ちょっと前にね」








真冬「そうですか．．．(カクンッ」







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A「ふふふ、眠いなら少し眠っていていいのに」








真冬「いやいや、先輩が忙しそうにためていたレポートを
必至こいて片づけてるのに眠ってられないでしょ？」









そう言って、さっきの眠そうな顔とは打って変わって


ニヤリと黒い笑みを私に向ける真冬君。









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顔が赤くなっているのが自分でもわかった。

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