その後 ページ10
レ《オサムがトリガーを解除して艇を撤退させるために動いている》
『…解除……!?!』
そんなこと
……いや、修も千佳を守ろうとしてるのね
『レプリカ、敵の位置を教えて。ここから狙う!!』
黒トリガー「妖鎌」
鎌の大振りで斬撃を飛ばし、その数、形状は瞬時に変えることが出来る
また、鎌の表面では攻撃を「跳ね返す」事が出来る
『当たれ!!!!』ズザァッ!!!!!
レ《…命中した》
『修と千佳は…!?』
レ《もう大丈夫だ。だが、オサムは早く治療をしてやらなければまずい。頼む、A》
『!?』
レ《私はここまでだ》フッ
『!レプリカ!!』ガシッ
…急に動かなくなった…?まさか、本体に何か……
【オサムは早く治療をしてやらなければまずい】
『っ…修……!!』ダッ
約8年前
優しかった母は病気で死んだ
約5年前
明るく「行ってきます」と行って出ていった弟は、帰ってこなかった
約4年前
大規模侵攻の時。日に日にやつれていた父は……力強く笑って、私を助けて死んだ
家族はみんないなくなった
数ヶ月前
従兄が消えた
私は、彼が…………
「Aちゃん」
『!香澄さん…!!』
香「来てくれたのね」
『……すみません…』
香「Aちゃんが謝ることなの?」
『!……私が、もっと動けてたら…千佳も、修も…』
香「Aちゃんは1人なのよ。できることは限られてるわ。その中でもあなたは私の息子も、従妹も守るために戦ってくれたんでしょう?」
『…』
香「修もすぐに目を覚ますわ。Aちゃんがそんな顔していたら申し訳無さでまた倒れてしまうかも」
『!……あはは…そうですね!!』
ガラッ『「!」』
雨「あ…Aちゃん…!!」
…千佳
『香澄さん、すみません…少し出て来ますね』
香「ええ」
『千佳、ちょっとお話しよう』
雨「!」
修は命をかけて千佳を守った
遊真は…レプリカを千佳達のために向かわせてくれた
……私もちゃんと向き合わないとね
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作者名:お米 | 作成日時:2021年8月28日 19時