サイドエフェクト ページ17
『修』
修「はい」
『私がここに来た理由、わかってるよね?』
修「……はい………」
小「Aさん、お茶どうぞ!!」
『!ありがとう、桐絵ちゃん!!』
修(すごい変わりようだ……)
小「2人で何の話??」
『秘密〜!!』
小「えーー!?」
宇「ほらほら、行くよ!こなみ!!」
小「ちょっとー!!」
バタンッ
『で、本題だけど………起きた翌日に記者会見、遠征暴露、私の忠告フル無視………………どれから話す??』
修「全部同じな気が……」
『まぁ、それもそっか。…私、遠征行きは諦めろって言ったよね』
修「それは、出来ません」
『修!!』
修「ぼくも千佳ももう、決めたんです」
『どれだけ危険か分かってるの!?隊員を連れ戻すってことは、アフトクラトルに行くって言うこと……つまり、千佳は狙われて修が死にかけた…あれだけの敵の本国に行くって言うこと!!』
修「Aさんが千佳を…ぼくのことも、心配してくれてることは分かってます。だけど、ぼくたちも何もしないままでいたくない」
『分かってる!だから……だから、嫌だったけど、やめて欲しかったけど…修の入隊は認めたんだよ。でも、千佳はダメ!!昔からトリオン兵に追われて苦しんできたのに、わざわざ自分が危険な目にあうかもしれない行動に出るなんて認められるわけが無いでしょ!?』
修「Aさんは千佳を「弱い存在」だと思ってるから認められないんじゃないんですか…!?」
『!』
千「A、ちゃん?」
『っ!?ち、千佳…!?まさか聞いて』
空「外まで聞こえてたからさ」
千「…Aちゃんが、反対してたなんて…知らなかった」
『!……前は、言おうと思ったの。でも…言えなかった。千佳をずっと守れていない私は、自分で強くなろうとしてる千佳を止めていい人間じゃない。…この前…久しぶりって言ったよね。でも、本当は私ずっと千佳の様子を見に行ってた』
千「え…?」
『私は夜、寝ることがない。千佳が寝てから、真夜中に顔だけ見に行ってた。…忙しかったからじゃない。あえて私は、この半年千佳を避けてたの』
千「寝れないって…」
修「寝てから様子を見に行ってたってこの前も言ってましたけど、そんな…」
空「そういうサイドエフェクトか」
『そう。私の体は「普通」じゃない』
千佳の顔を見るのが辛かった
また傷つけるのが怖かった
…嫌われちゃったかな
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作者名:お米 | 作成日時:2021年8月28日 19時