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遊びに行くというのだから本部の外かと思ったら外ではないと緑川が言うのでどこかの隊室にでも行くのだろうかと考えていた米屋と出水は現在の状況に困惑していた。
「緑川マジでどこいく気なんだよ。この先とかもう開発室しかねぇぞ」
出水が同じ模様が続く代わり映えのない壁を見ながら緑川に聞く。ほとんど同じ景色が続くというのに現在位置をきちんと把握できる辺りボーダーに染まっている。
「いずみん先輩正解！」
「えっなに緑川技術者と遊んでんの」
驚いた様子で米屋が問う。最もその質問は誰もが思うだろうことだ。トリガーのカスタマイズのため戦闘員が開発室を訪れたりカスタマイズの過程で技術者と仲良くなったりすることはよくある話ではあるが防衛任務以外基本的に自由な戦闘員と違い技術者含め裏方職は普通の会社員と変わらない。未成年の子供と遊ぶほど暇では無いはずだ。
「ん〜まぁそういうことになるのかなぁ」
曖昧に返すと話題を逸らすかのように「着いたよ！」と先頭を歩いていた緑川が指をさす。そこは確かに幾度か来たことのある技術開発室だ。
「失礼しまーす」
「「しゃーす」」
緑川が扉を開け大きな声で言うのに続けて2人も軽く挨拶をする。カタカタとパソコンを叩いたり紙をめくったりする職員の中でも扉に1番近い1人が緑川に挨拶を返した。
「おーまた来たのか」
「来たよ！今日は先輩達も一緒」
「そうかそうか。今日出ていくとこ見てないから多分いると思うぞ」
「ありがとう」
慣れた様子で緑川と会話を済ますと2人に目を向けて笑った。感じの良い職員である。
「先輩先輩！こっちこっち！」
2人が軽く会釈をする間に緑川は先に行っていたらしく入ったのとは別の扉の前で手を振っている。同じようなことをしながら緑川について行き辿り着いたのは開発室の奥の奥。研究に使うであろう機材などが多く置かれてある部屋に付けられた扉。
「せんぱーい。遊びに来たよ！」
数度ノックをし緑川が扉を開けた。
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雨音(プロフ) - 沖島さん» 返信が遅れてしまいすみません。コメントありがとうございます。過去編含めゆっくりにはなりますが完結まで頑張っていくつもりです。首を長くしてお待ちしていただけると嬉しいです。 (2019年6月14日 18時) (
レス) id: 38d5adf2a9 (このIDを非表示/違反報告)
沖島(プロフ) - スカウト組となると元々は戦闘員候補として入ったんじゃないかと深読み考察するくらいには楽しく読ませていただいてます…！緑川くんと知り合った件含めた過去編は追追公開されるのでしょうか…？これからもひっそりと更新を心待ちしております (2019年5月4日 23時) (レス) id: 2fdfab8df6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2019年3月17日 22時
