She does not put a lie. (ページ13)

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今からでもページ13

-BH SIDE-

バンのドアが勢いよくあいた。

外の光が眩しくて少し目が眩んだけど
すぐに目が慣れて目の前にはAがいた

6、7年ぶりに見る君の顔は
とても驚いた表情をしてて

A「ベクじゃん……なんで」

声を聞いた瞬間心臓が早く動くのがわかった。

「お、久しぶり？かなそれもかなり(笑)」

とりあえず乗ってとマネヒョンが声をかけて
お邪魔します、とゆっくり俺の隣に座った
車が走り始めて
先に口を開いたのはAだった。

A「ねえベクちゃん1人で仕事なの？」

その声も呼び方もいちいち変わらない
なによりも心の奥が懐かしさに包まれた。

A「なんかわたし達
同じ事務所なのに会わないよね」

Aは俺に会いたかったのかな？探したのかな、
ごめん。俺が避けてるから

BH「タイミング悪いだけじゃない？」

そお答えるしかない

大活躍のようでうれしいよって
言ってくれて、

Aだって活躍してるじゃんって、

俺もずっと、見てたからわかるよ
映画もドラマも見たよ。
たくさん努力したんだろうなぁ
レッスン頑張ったんだろうなって

マネヒョンに着いたよと促されても
降りようとしないAに声をかけた

「なんか大変なんでしょ？先降りな」

なに言ってんだ俺、本当は降ろしたくなんてない。
許されるならもっと話したい

A「ねー、また会えるかな」

今度はもう避けたりなんてしないから

「同じ事務所だもん、会えるでしょ
何泣きそうな顔してんの」

というと

"永遠に会えない気がしてたからずっと"

もう溢れそうなくらい
Aの目には涙がたまってた

「また会えるから行っておいで」

抱きしめたかったけど我慢した。
壁を崩すのが怖かったから

Aはまだ泣きそうな顔してる。

俺は今どんな顔してる？？
自分でもわからない

「ほら、大丈夫だからいっておいで」

あの頃、元気がないときは
頭を撫でて励ましてやってたっけな。
そのことを思い出した時には
手は勝手に動いていてAの頭に触れていた。

ずっと会いたかった触れたかった気持ちを
無いものにしようなんて数年かけて
作ったと思ってた壁は壁なんかじゃなかった

その思いにただ蓋をしておいただけだったんだ

それがひっくりかえった今、
溢れ出す思いを止めることなんで出来ないから。