七、寝坊からの ページ8
「太宰。此処にあった十
「知らないよぉ〜。そうやって何時も私を疑う」
眉間に皺を寄せた国木田を恨めしそうに見るが、日頃の行いが悪い所為だろう。
「あぁ、それ飲みましたけど」
丁度書類を運んでいたAが答える。
「乳飲料みたいで美味しかったですよ」
「何故飲んだ！」
「喉乾いていたんですもん。そしたら、丁度在りまして」
「あれは、秘密取引をしていた物で、まだ正体が分かっていないんだぞ！？」
「大丈夫ですよ。私何とも無いですし、そもそも正体不明の物を其処らに置くんですか？
危険な物だったら、如何するんです？生きていれば、全回復できる、与謝野先生が居ますけど、少し怠慢じゃないですか？」
書類を机に置き、手を腰に当てて、国木田を睨み付ける。
自分が勝手に飲んだ癖に、責め続けるのは如何かと思うが。
＊
「まだ椿は、来ていないのか？」
Aは非番ではないが、まだ来ていない。
「電話にも出ないですね」
「だとしたら、寝坊か」
「誘拐とか、考えないんですか？」
何故、直ぐ寝坊か出てきたのか、疑問に思ったのだろう。
「あいつの異能なら、誘拐されても、すぐ戻って来られる。
谷崎、一寸行って来い。鍵位持っているだろ」
「兄様が行くなら、ナオミも行きますわ」
＊
インターホンを押してみるが、反応無し。
試しに、ドアノブを捻ってみると、開いた。
不用心である。
「Aちゃーん。今日非番じゃないよ」
毛布で覆われた体を揺する。
「あと、三時かん・・・」
何時もと、少し声が違う感じがする。
「五分は分かるけど、三時間は、国木田さんが起こるよ」
「くに、ださん？だれ。母さん・・」
むにゃむにゃ言いながら、毛布から出てきて、目を擦っている様子を唖然とする。
Aの部屋に居たのは、七、八歳位の少女。
「兄様・・、この子はAさんじゃありません？」
確かに、似なくも無いが、如何してこうなった。
「お姉さんたちだれ？」
ブカブカのパジャマを邪魔臭そうに動かす。
「しかも、中身も幼児に戻っているようですわ・・・」
布団から、出てくると、下のパジャマが無い。
上のパジャマで、うろつく。
小さくなったので、ちゃんと下半身まで、隠れている。
「それよりも、Aさん、ノーパンじゃありません？」
布団を捲ると、下のパジャマとパンツがぐしゃぐしゃになっている。
「子供服必要かな・・・」
此処には、勿論子供服など、無い。
買って来なければいけない。
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麗(プロフ) - 10ページ 読んでみる ではなく 呼んでみる ではないでしょうか？ (2021年4月13日 0時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - みほさん» すいません。そういう仕様と思ってください。ちょこちょこ直したので違和感が少なくなっているといいのですが・・・。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 凰朧月鬼華さん» 改行を増やしてみました。見やすくできるように頑張ります。 (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - 塩キャラメルさん» 遅くなりすいません。少し空白を入れ、改行を加えてみました。少しは見やすくなったでしょうか？ (2018年2月14日 2時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 句読点の入れ方が独特ですが、そう言う仕様なんでしょうか？読んでいるときに引っ掛かって違和感があったので…。わざとそうしているのであればすいません。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 605cea03c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚湯 | 作成日時：2016年12月11日 4時
