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13 wheel ページ14

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気がついたらそこは布団の中だった。ゆっくり起き上がりあたりを見渡す。





そこは自分の部屋だった。


何があったんだっけ。と布団から抜け出す。




そうだ…あの時。ハ


ッとして首筋に手をあてる。そこには茨や緑と紫色の美しい花などなかった。


そこにあるのは花の紋様のような痣だけ。







夢か。疲れていたんだ。きっとそうに違いない。あの時の痛みを忘れたいがためにそう言い聞かせて階下に降りた。




おばさんによると帰宅した際私が倒れていたそうだ。話を聞いた限り首元に異変はなかったらしい。




「いつも働かしててごめんね。疲れたんだろ。たまには遊びに出ておいで」




おばさんはそう言って私に休日をくれた。どこに行こうか。栄えてる通りに行こうか店から出た。









あの二人が気になる。

意識してるわけではないが、いや意識してるのかもしれない。



志麻さんの居場所は分からないがうらたさんはあの屋敷にいる。








そう言えば屋敷って花魁が4人居たんだっけ。



屋敷は4つの間に別れていて……
この屋敷はこの街の経済の中心でいわゆる城のようなもの。そんなことを考えてると気がついたら屋敷の門の前に来ていた。




何をしてるんだろう。

彼と会うのは10日後である。


それに、彼は花魁だ。まず会えるかすら分からない。もしかしたら嘘かもしれない。



私なんて必要ない。



志麻さんも同様だ。名前だけ告げただけで彼のことなんて何も知らない。もう二度と会えない。また来るなんて言うだけ簡単だ。




哀しい。私は馬鹿だ。琴しか知らない私にとって。。



そう考えるほど初めて受けたような愛は嬉しかった。恥ずかしかったが偽りでも嬉しかったのだ。



途方に暮れて思わず涙が落ちる。








首元に貫くような痛みが走る。先日の痛みとは日にならない。電撃が走るような。



悶絶する暇もなく肩から崩れ落ちる。




「君大丈夫?!?」




遠くで私を心配するような声が聞こえた。

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設定タグ:浦島坂田船 , 激甘 , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
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kne(プロフ) - 読んでみて面白かったです。 続き楽しみです。 (2021年9月12日 22時) (レス) id: ee34aec55d (このIDを非表示/違反報告)
さっきー - お話読ませていただきました!! とっても、面白かったです! 応援してます!! これからも、頑張ってください。 浦島坂田船めっっちゃすきです! 『花や花』という曲がてでから、 その曲にも、はまっちゃいました。 (2020年4月16日 22時) (レス) id: 923aa8cddb (このIDを非表示/違反報告)
さっきー - お話読ませていただきました!! とっても、面白かったです! 応援してます!! これからも、頑張ってください。 浦島坂田船めっっちゃすきです! 『花や花』という曲がてでから、 その曲にも、はまっちゃいました。 (2020年4月16日 22時) (レス) id: 923aa8cddb (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん(プロフ) - このお話とっても好きです!作者様、坂田家さんかな〜と思いました(笑) (2020年4月2日 10時) (レス) id: 1a501ad80d (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - コメ失礼します!花魁っていいですよね……私は浦島坂田船で遊男(?)と考えると吉原ラメントが思い浮かびます、いい歌ですよね……後、更新頑張ってください!応援してます! (2020年3月30日 7時) (レス) id: 6c8710114f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無しちゃん | 作成日時:2020年3月24日 21時

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