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stop!×8 ページ10

ガラッ

理科室のドアを開ければ、隅の方で小さくなってしゃがんでいるAちゃん。


スンスンという鼻をすする音が聞こえる。


この学校で人の来ないところといえば、ここしかないからな。


高「Aちゃん、」



貴「!、なんで、きたん、です、かぁっ!」


弱々しく俺に言うAちゃん。


貴「私のこと、ほんとは、どうでもいいんですよね. . .ですから、もう、私の名前なんて呼ばなくていいんですよ. . .」


高「どうでもよくねーから来たんだよ. . .」


Aちゃんに近寄ると、肩が震えているのがわかった。


貴「気にしないでください. . . 私、大丈夫ですから、泣いてないですから、」


嘘ばっかり。


なんで、自分で全部閉じ込めようとすんだよ。


正直に「このくそ野郎」とかなんとかいってくれた方がいっそ楽だ。


俺の気持ち、全然知らないっつーのが、今は一番辛い。


高「. . . 俺のこと、嫌いになったか?」


貴「なってません」


高「そっか. . . よかった。」


貴「よくないです. . . .早く諦めないといけないのに. . . 」


高「. . . 諦めんなよ。」


貴「. . . え?」


Aを背中から手を回して抱きしめる。


あったかくて、ちっちゃくて、すごく愛しい。


高「俺、Aちゃんのこと、ちゃんと好きだから、諦めないでくれよ. . . 」


貴「う、嘘ですっ、だって私のこと、いつでも振れるって思ってるんでしょ?」


グサッ


やっぱ、傷つくなー. . .


抱きしめたまま、Aちゃんに言う。


高「思ってねーよ。今は. . . . 」


貴「あの、わけわからない、です. . . 」


まー、そうだよな。

信じてもらえなくて当たり前だ。

でも、まじだから。


.


.


.


グイッ


貴「っ!!?」


Aちゃんの顔に手をあてて、こっちを向かせ、キスした。


触れるだけで、すぐにはなす。


高「好きでもねーやつに、キスするほど、俺、バカじゃねーよ」


貴「───────っ!」


Aちゃん、顔真っ赤。


高「もう一回言うから、ちゃんと聞いてろよ?」


Aちゃんの腕を引っ張って、抱きしめるのと、ついでに耳元で囁く。


.


.


.


.


高「Aちゃんのこと、すげえ好きだから. . . 」

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ブラック?マン - ぐはっ和成〜☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆大大大好きひまな様〜ナイスじゃないっスか (2015年9月16日 17時) (レス) id: e581a3223d (このIDを非表示/違反報告)
ノイ - 夢主ちゃんの絵を描いたんですけど、どうすればいいんですかね?あと、高尾君かっこよすぎです!!!!キュンキュンします!!!!!! (2015年6月29日 17時) (レス) id: dd4dfd0446 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - 泣きました・・・!高尾にハマるきっかけになった小説です。 (2015年3月19日 16時) (レス) id: 2a0ff0dd44 (このIDを非表示/違反報告)
kano - はじめまして。この小説で高尾に更にはまってしまいました。多分、小説を読んで泣いたのはこれが初めてです。 (2015年3月18日 22時) (レス) id: 2a0ff0dd44 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 高尾がメッチャ可愛いです!! (2015年3月1日 21時) (レス) id: bf57c81fde (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひまな | 作成日時:2012年10月1日 22時

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