144.変わらない、懐かしい ページ8
「お疲れ様でした…皆さん明日は大事な日なんですから、筋肉痛にならないでくださいよ？」
かなりハードな練習メニュー…これはプレイしている側もそうだけど、ノック等の球出しをしている側もキツそうだ…
伊佐敷「これくらい、大したことねぇーよ」
亮介「普段から体動かしてる人もいるからね…
哲も、まだ素振り続けてるでしょ？」
結城「あぁ…習慣になってしまったからな…
それに、大学でも野球をやるつもりだし…続けて損はない」
どうやったら500スイングを習慣にできるんだろうか…
クリス「そういえば月見里、最近…あまり部活に来ていないようだが…何かあったのか？」
「あぁ…ちょっと勉強に集中してまして…」
なんで知ってるの…クリス先輩…
伊佐敷「でもお前、夏休み明けのテスト…学年で1位だっただろ？
もともと成績いいんだし、そこまでしなくても…」
いや、だからなんで知ってるの…伊佐敷先輩…
「…一緒に卒業したいんです…
例え、眠っていて記憶がなくても…同じ時間側にいてくれた人がいるので…」
それに…ともう一つ、どちらかというとこちらの方が本命なのだが…
伊佐敷先輩の様子が何やらおかしく…
「…あの…何か変なこと言いましたか？私…」
亮介「あぁ…問題ないよ…ちょっと純が悶えてるだけ…」
伊佐敷「だっ誰が少女マンガみたいな展開で悶えてるだけだってんだコラァ！！」
丹波「伊佐敷…少女マンガみたいな展開とは誰も…」
増子「ウガ！」
クリス「純…墓穴掘ってるぞ…」
伊佐敷「っるせぇー！！なんか文句あんのかこのヤローー！！」
真っ赤な顔で全否定する伊佐敷先輩…
相変わらず、変わってない
ふと時計を見ると休憩時間がそろそろ終わる頃になった…
「それでは皆さん、少し早いですが…用があるので…貴子先輩、あとお任せしても大丈夫でしょうか…？」
貴子「それはいいけれど…大丈夫なの？また具合が悪いんじゃ…」
「いえ、それはもう大丈夫です！
お医者様の診察も先日異常なしとのことでしたので…」
では、お疲れ様です…と先輩達、監督に声をかけて先に下校した…
沢村「あれ…月見里先輩、早退ですか？」
「うん…ちょっとやらなきゃいけないことがあるからね…」
沢村「はっ！！…そうですか、月見里先輩…この沢村栄純…何も言いますまい…ただ、ひたすら見守り続けるばかりです
いや、しかし…先輩は俺のために色々と指導して下さったお方…」
「さ、沢村くん？…じゃあ、お疲れ様…」
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作者名：花 | 作成日時：2016年7月17日 3時
