161.勝負だよ… ページ26
九回裏…三年生チームの攻撃
伊佐敷「リーサルウェポン続々投入してくぜぇ！覚悟しろ沢村ぁ！！」
沢村くんとクリス先輩の対戦、ファールで粘るクリス先輩…第4球目、打ち上がるボールをセカンドの春市くんがしっかりキャッチ…
沢村「うぉおおおおお！！！！」
吠える沢村くん、彼は見事クリス先輩を打ち取った。
最後の2球のアウトコース…これは手がでない
一也は、アウトコース主体でインコースには構えなかった。でも、夏の敗戦を越えてまた一つ沢村君は強くなった。これでインコースが使えれば…さらにリードの幅が広がる
これで一也もリードし甲斐があるだろうな
こんないいバッテリーと勝負できるなんて…
私は…本当に幸せだな…
伊佐敷「まだまだリーサルウェポン投入してくぞコラァ！！次ぃ、準備できてんのか！？」
亮介「…月見里、行ける？」
『はい、お待たせして申し訳ないです』
丹波「よし、思いっきり行け！」
『本当にありがとうございます…でも…』
伊佐敷「何度も何度も同じこと言わせんじゃねーよ…」
増子「クリスと同じくらい月見里ちゃんは沢村ちゃんに野球を教えてやってた…折角だから勝負してくるといい」
宮内「月見里、あの生意気な捕手に負けんなよ！！」
『無茶言わないでくださいって言いたいところですけど、敢えて�倏い擦討�ださい�瓩噺世辰討�きます。』
ヘルメットを深くかぶり直し改めてグラウンドを見る。私がずっと立っていたかった…懐かしい、あの場所だ…
ずっと憧れ、再び立つことを夢見てきた…
そして今、3年越しの挑戦…
�爐�前なんか、チームにいらない…��
ふと脳裏から浮かぶかつての言葉…
ベンチの階段を踏む足が重い鎖に繋がれた様に動かなくなった
落ち着かせるため息を整えようとするが、逆に息が上がる。呼吸が…
過呼吸気味になった時…後ろから肩を捕まれ、我に返る…
結城「お前の練習は決して嘘をつかない…
大丈夫だ、今はお前を信じてくれる先輩がいるんだ。…まだ何か不安か？」
相変わらず、本当に助けられてばかりで情けなくなる。昔の私はこんな弱い自分が嫌いで許せなかった。でも、助けてくれる人がいるだけでこんなにも私を奮い立たせてくれる
今の私は、こんな仲間の優しさを素直に嬉しいと受け止める事ができる
『いいえ、問題ありません…十分です！』
結城「よし…監督、続けて選手交代です！」
伊佐敷「代打、月見里だ！！行ってこい！！」
『はい！！』
勝負だよ…一也、沢村くん…
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作者名：花 | 作成日時：2016年7月17日 3時
