159.お前との約束を… ページ24
〜御幸〜
この回、上位打線との勝負…
正直、あんな事言ったけど一歩間違えれば四死球連発で自滅もありえるからな降谷の場合…
「よし！この回先頭バッターからだ！！」
「行こうぜ倉持！！」
『だんだん声が出るようになったね…
これもエース降谷くんのおかげかな？』
降谷「エース…！！」
御幸「おい、A…そいつあまり調子乗せるな…
川上！沢村！お前達も肩作っておいてくれよ！！」
川上「あ、あぁ…」
沢村「準備はできてます！！なんなら今からでも！！」
御幸「まだ早ぇって…これだけスリルのある打線そうは味わえねぇからな…」
倉持「おい、ノリはわかるけど…沢村もかよ…」
御幸「あぁ…絶対、経験しておいて欲しい…
これから先の戦いを考えたらな…」
倉持「…あぁ？」
この夏休み…うまくいかないことばかりで
正直、悩みや不安だけが大きくなっていった
けど、今回のことでなんか吹っ切れたわ…
御幸「取るぞ…秋大…」
前園「な、なんや急に…」
「……」
御幸「まだ組み合わせも決まってねーし…
余計プレッシャーかけるかもしれねーけどよ…
俺達が秋大で優勝したら、選抜確定だぜ？
甲子園行きを決めた俺達を置いて、チームは去れねぇだろう」
この回先頭バッターの倉持が出塁…
御幸「さぁ、このチャンスを生かそうぜ！！」
その後、何度か牽制をされたものの…盗塁を成功させた…
続く小湊はセカンドライナー
白州は見逃しの三振…
いいコースだから仕方ないけどよ…バットは振ってこうぜ…白州
ツーアウト、ランナー二塁
この場面は絶対に打って次に繋げたい場面だ…
とはいえ、本当に今日はストレートがはしってる…
なんとかファールで粘ってみるものの、振り遅れているのだろうか…
やっぱり…狙っていくしかねぇか…あの球を…
ストレートと同じ軌道でシンカー気味に打者の手元でストンと落ちる…
正直、受けてみるまではここまでのボールとは思いませんでしたよ…丹波さん…
よかったぁ…打てて…！
やっぱりここは打っとかないと決まらねぇよな！！
伊佐敷「一点返したからって調子乗んなよ！！
先輩ナメんなコラァ！！」
ハハハッ！純さんのとこ飛んでったのか…
タイムリー打たれてキレてるんだろうな…
監督のこともあるけど…
俺にはまだ、長いこと果たしてない約束がある…
その為にも、この秋大…必ず取る！！
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作者名：花 | 作成日時：2016年7月17日 3時
