139.俺達にできること ページ3
…A…
伊佐敷「おぉ、月見里来たか…」
亮介「久しぶりだね…って言ってもそんなに経ってないか…」
「皆さん…お話とは…？」
結城「先日、校長室で話した件についてだ…」
「なるほど、野球部の皆さん勢揃い…ってことは、そういう事でしたか…」
…俺達にできること…
三年生の教室に呼ばれた時にもうだいたい察しはついていた…
監督の事…
結城「夏の大会が終わってすぐに辞表願いを出したらしい…チームに迷惑をかけないように秋大までは支持をとると…」
門田「一、二年は月見里以外に知ってるやついるのか？」
「いいえ、おそらくいないかと…
ただ、察しのいい人はOBでもない落合コーチがこの青道高校へ来た時点で不審に思ったと思いますよ…」
伊佐敷「…やっぱ、俺達の所為か…？
俺達が甲子園に行けなかったから…」
「そんなこと、口が裂けても言わないでください…伊佐敷先輩…
みんな必死で戦った結果じゃないですか…
誰の所為でも…ないんですよ…
ただ…監督はこの青道高校の教諭でもあります…もしかすると…」
伊佐敷「…っ！！俺は嫌だぜ！！卒業して練習見に来ても監督がいねぇなんてよ！！」
結城「純…」
伊佐敷「…秋大ってもうすぐそこじゃねぇか…何か…俺達にできることねぇのか…？」
…私はもっと先輩達と野球をしたかった
ティーバッティングのボールあげ…バッティングのフォームの観察…
日々の練習の中でどれだけ助けになれただろう…
クリス「月見里…ここ最近のチームの様子は、どんな感じだ？」
私は夏休みの間…ずっと甲子園を見に行っていた…
あの舞台に立っていたのは…先輩達であってもおかしくなかった…先輩達だってプレイで負けてるとこなんてなかった…
「…今までの…」
それでも、行く事が叶わなかったあの舞台へ今度は先輩達が不在の状態で挑まなければならない…
「…今までの、練習試合で…皆さんがいた時ほどの得点力も守備力も最早無いに等しいです…
今の2年生や1年生に3年生のようなプレイをしろと言われてもまだ無理な話でしょうが…
もし、�狹世亮茲衒��瓩鬮犹邱腓領�れの作り方�瓩鮨箸魄覆洞気┐討い燭世韻襪覆蕁�
あの子達も…何きっとつかめると思うんです…」
夏の間の練習試合の結果は散々で平均得点率は3点ほどのものだった…
青道にはまだ、エースと呼べる選手はいない…点を取られぬように護らなければいけない…
取られた点はバットで返していくしかない…
いつだって課題は山積だ
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作者名：花 | 作成日時：2016年7月17日 3時
