リ「全裸で告白……しようか？」部員「実行しろと！？」【伊月俊】

☆卵焼きじゃないよ！ ページ43

あ「え？……高尾」


台所にいると、高尾がきた。緑間も居るね。


高「おお！すっげー！Aさん発見！」



ニコニコしながら、彼は台所がよく見える位置に座った。緑間もね。



あ「え、秀徳もここでやるの？」



料理を続けつつ、高尾に聞いてみた。



しかし、高尾は私の料理が気になるらしい。毒は入ってないよ？



でも、仄かに顔が赤いし、毒を疑っている訳ではなさそうだ。



高「……あ、すいません。なんでしたっけ？」



気がついたみたいだけど、照れてた。可愛いね、俊みたい。




あ「いや、秀徳もここで練習？ていうのと……料理食べる？」



スクランブルエッグ食べたいから料理見てたのかな？と思ったんだよね。



ここは各人で料理を準備するわけだから、秀徳もそうなんだろうけど、分けるくらいなら食べれるしね。




高「え、いいんスか！まじ優しいなー………



あ、エプロン似合ってます」







高尾はそういってから、微笑んだ。




私も微笑み返し、料理を続けた。









しばらくすると、リコがきた。




リ「おはよう、ごめんけど助かったわ……練習メニュー考えたりしてると疲れるもの」




リコが料理のことに関して労ってくれた。実際、リコは大変なんだよなぁ。




あ「大丈夫だよ。適材適所だよ……私は料理のメニュー考えるってことでww」





とか笑って話しつつ、料理を盛り付ける。小皿にスクランブルエッグを盛ってから、高尾のいるところへ持っていく。




リ「？……秀徳さん！？」





気づくの遅い。






料理を受け取りながら、高尾は私とリコに会釈した。






高「しばらくここにいるんスよwww」




高尾はスクランブルエッグを食べようとしてから、緑間をからかう。





高「真ちゃん食べたい？食べたい？……やっぱあーげなーいww」





うざいぞwww緑間シカトしてるしwwwかわいそww

ま、ふざけるのもそこそこに、高尾は食べた。







料理を嬉しそうに口に運ぶ姿を見るのは、調理人冥利だよね。嬉しいよ。




そのあと、顔を綻ばせて口を動かす姿も嬉しいね。







高「夫婦みたい」







………そして、









珍しく高尾は真面目なトーンで声を発した。






真剣だった。……でも、そんな視線を送られても、私はそれに同意できない。









私には、俊がいるから。

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