Date46 ページ48
＿＿パシッ
手首を、掴まれる。
「へ…？？」
「手、震えてる。」
掴んだのは、いずみん。
「俺は、お前の過去とか全然知らない。何に恐怖を抱いてるのかも分からない。けどな、これだけは言える。俺は、俺達は。何があってもお前のそばにいる。だから、心配するな。」
手首から、手のひらへ。
温度を分かち合うように、握られる。
「手、もう震えてないだろ？」
「あ…。」
知らないうちに、手の震えが収まっていた。
今はただ、いずみんの熱が伝わってくるだけ。
「あたたかい…。ありがと。」
「敵の攻撃、来ます！」
メガネくんが叫ぶ。
それと同時に飛んでくる、鳥の群。
「うわあっ！」
みんな必死になって逃げるが、鳥に当たったC級の隊員が次々とトリオンキューブになってしまう。
嘘でしょ。これは…！
「鳥に触るな！キューブにされるぞ！」
「人が、キューブに…！」
これに当たったら、即ゲームオーバー…！
「生き物の形のままか。動きは複雑だけど…」
「落とせねえ速さじゃねぇな！」
駿くんと米屋くんが、手持ちの武器で鳥の攻撃に応戦する。
…が。
「武器までキューブに…！？」
武器がなくなってしまった駿くんは新型に押さえつけられ、身動きが取れなくなってしまう。
「ううっ…！」
動けなくなっているところへ、今度は魚の群れ。
あれも同じ敵の攻撃だから、当たったらまずい…！！
「駿くんが危ないっ…！シールド！」
咄嗟に駿くんの周りにシールドを張るも、魚がぶつかることによってそれすらもキューブにされてしまう。
「ベイルアウト…！！」
駿くん本人がキューブにされる前に、ベイルアウトできた。
…間一髪だ。
「こんにゃろう。新型と連携してきやがる…！」
少しずつこちらへ向かってくる人型に目を向ける。
「…！！」
__今、こっちを見た。
人型はみんな、私の事を見てくる。
これは自惚れでもなんでもない。必ず目が合う。
不気味で怖くなるが、手を握ることでいずみんの体温を思い出し、落ち着かせる。
…大丈夫。
「また状況が変わったな。…メガネくん、女子連れて逃げろ。」
「ここは私達にまかせて。はやく逃げて！」
後輩を庇うように私といずみんは敵と向かい合う。
絶対に、ひよこ一匹通してやらない！！
続く (更新停止中)
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ルベラ - 神小説を見つけたゼ☆ ちょうど吸血鬼にはまってるので凄く好きです。しかもいずみん推し本当にありがとうございます。 (2021年6月5日 23時) (
レス) id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月 - めっちゃ面白いです！いずみん推しなんっすよ私。応援してます！更新頑張って下さい！！ (2020年8月9日 1時) (レス) id: c1e8187e40 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいですっ。更新頑張ります！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: e134c95972 (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とっても面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年12月27日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 蜂谷さん» 応援ありがとうございます！あんスタとワートリいいですよね！ゆっくり更新ですが頑張ろうと思います！ (2018年12月15日 22時) (レス) id: e134c95972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2018年12月1日 21時
