Date11 ページ12
出水side
「初めまして。今日からこのクラスでお世話になります朔間Aです。よろしくお願いしますね。」
黒板の前に立ち、ふわっと笑う朔間A。
……誰だこいつは。
いや、もちろん朔間Aだってことは分かってる。けれどあまりにも様子が違いすぎて同姓同名の人じゃないのかって疑ってしまう。
この前初めて会ったけど、俺の知ってる朔間Aはもっと好戦的でニヒルな笑みを浮かべる奴だ。
しかし目の前の彼女はどうだろう。
仕草一つ一つが大和撫子のようにしなやかで。
クラスの男子の誰もが目を奪われている。
あろうことか女子までもが彼女に惹かれている。
彼女の事を何も知らない槍バカももちろん彼女に釘付け。
…いやいや、ほんとに誰ですか⁉
呆気にとられて彼女を見ていると、目が合った。
彼女は驚く様子もなく、ただただ俺を見つめる。
そして、ニコッと笑いながら手を振ってきた。
クラスの奴らはもちろんこちらを向く。
そりゃもちろんギラギラとした目を向けてな。
何だお前らは。朔間Aの信者か何かかよ！？
そんな奴らが見てる中で無視をすると言うのは、俺の死亡フラグが建設されてしまう。
頭の中で色々考えた結果、俺も笑みを浮かべながら彼女に手を振り返した。
…笑みが引き攣ってたとか言うなよ。
「あら、出水くんと朔間さんは知り合いなの??」
「はい、ボーダーの仕事の関係でこの間知り合いまして…。」
おいおいおい、先生何言ってんだよ！
そして朔間。知り合ったじゃなくて、やり合っただろ！
何清楚ぶってんだ！？猫かぶってんなよ！！
頭の中でツッコミのオンパレード。
精神的に疲れ始めてきた時に、先生からとどめの一撃。
「じゃあ、ちょうど席も空いてるし朔間さんは出水くんの隣の席に座って下さい。」
俺こいつにこの間トリオン狙われたんだが。
そんな奴が隣の席だと…??
何を思ったのか朔間は俺の隣の席を見て、目を輝かせた。
まぁ、やっぱ顔が整ってるだけあって目を輝かせた彼女はかわいいと言えるだろう。
(性格はなんとも言えないが)
クラスの奴らは顔を赤く染める。
はぁ、ほんとにファンクラブでもできるんじゃないかって勢い。
ファンクラブなんかできたら、隣の席の俺は呪われるんじゃないか…？
「よろしくね、出水くん♪」
いつの間にか隣の席に座っていた朔間。
「…ああ、よろしくな。朔間。」
お互いに乾いた笑みを浮かべる。
…あぁ、どうなるんだ俺のスクールライフ。
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ルベラ - 神小説を見つけたゼ☆ ちょうど吸血鬼にはまってるので凄く好きです。しかもいずみん推し本当にありがとうございます。 (2021年6月5日 23時) (
レス) id: 5c3b65f0f4 (このIDを非表示/違反報告)
木の葉月 - めっちゃ面白いです！いずみん推しなんっすよ私。応援してます！更新頑張って下さい！！ (2020年8月9日 1時) (レス) id: c1e8187e40 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - sweetメロンさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいですっ。更新頑張ります！ (2018年12月28日 18時) (レス) id: e134c95972 (このIDを非表示/違反報告)
sweetメロン - とっても面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年12月27日 14時) (レス) id: f91e96a353 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - 蜂谷さん» 応援ありがとうございます！あんスタとワートリいいですよね！ゆっくり更新ですが頑張ろうと思います！ (2018年12月15日 22時) (レス) id: e134c95972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天音 | 作成日時：2018年12月1日 21時
