84話 ページ49
『何から何まで…ありがとうミナト』
病院に連れて行ってもらっただけでなくわざわざ家で看病まで…
「何てことないさ、今日は休みで特に予定もなかったし。何より君が心配だったからね」
『……』
さっきよりも顔が熱い…
それを隠すようにお粥を口に運び続けた
「ところで、先生は君の身体が大分疲労していると言っていたけれど、そんなに大変な任務だったのかい？」
『いや、任務自体はCランク任務だったんだけどね…』
風邪の原因である汐の国の任務でのことをかいつまんで説明した
『もう立派な忍とはいえカカシもまだ子供。カカシには忍としてもっと成長してほしい、仲間を想う心を取り戻してほしい…なんて思ってたらつい話し込んじゃってね…』
「君ね…」
アハハと乾いた笑いをこぼせばミナトは呆れたように深い溜め息を吐いた後、
何か考えるように顎に手を当てた
「…カカシ、か…」
『どうかしたの？』
「実は、今度から担当上忍として俺がカカシの上司になることになってね」
『そう…三代目様はミナトにカカシを任せたのね…私からもお願い、カカシを導いてあげて。ミナトもカカシに会えば分かると思う、今のカカシは危ういわ」
「ん、もちろんそのつもりだよ。俺もできる限りを尽くすさ」
カカシたちの担当上忍か…
「お粥全部食べれたみたいだね。良かった、食欲はあるようで安心したよ」
『あ、ほんとだ…美味しかったからかな。ごちそうさまでした』
「お粗末様、汚れ物片してくるね。病院で貰った薬と水、ここにあるからちゃんと飲むんだよ」
『うん……でもミナト、なんか子ども扱いしてない？』
「え、してないよ！それよりもう休んだ方がいい、まだ本調子じゃないし少し話し過ぎたから疲れたろう？」
『まあ…確かにちょっと疲れたけど…でも流石にずっとベッドを占領する訳にもいかないし…』
「それなら大丈夫。向こうの部屋にソファがあるから俺はそこで寝るよ
君もまだ身体を動かせないだろうし今日は泊まってくれて構わないから」
空になったお椀を持ってミナトは出て行った
それを見届けて深く息を吐きだす
『ﾌｩ…』
確かに少し話し過ぎたかな…
熱が上がってきたのかまた頭も痛くなってきた
無理矢理薬を流し込みベッドに倒れこむ
『(今日は素直にミナトに甘えよう…)』
訪れる睡魔に逆らわずそのまま微睡みに意識を手放した
頭にひんやりとした心地よさを感じながら…
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あまね(プロフ) - コメントありがとうございます。サボり管理人故にお待たせしてしまうことでしょうが、寛大な心で更新お待ち頂けると幸いです (2018年7月1日 1時) (
レス) id: 1de2d0bb0d (このIDを非表示/違反報告)
みーさ - とても面白いです！ これからも頑張ってください！！ (2018年6月30日 17時) (レス) id: c6295103af (このIDを非表示/違反報告)
しろくま - お久しぶりです。そろそろ続きを頂けないかなぁ〜。なんて思っての書き込みです。(スミマセン) (2018年2月11日 2時) (レス) id: 2cd02ea97c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 百合の花さん» コメントありがとうございます(^^)馴れ馴れしいなんてとんでもない。更新楽しみにしてくださってる方からのコメント、嬉しい限りです！他の人より更新は遅いですが完結まで是非お付き合いください(_ _) (2017年12月18日 21時) (レス) id: 09c16cdf37 (このIDを非表示/違反報告)
百合の花 - お帰りなさいです！初めてコメントするのに馴れ馴れしかったらごめんなさい。いつも楽しみにして読んでたので更新されて嬉しいです！いつも応援しています！頑張ってください！ (2017年12月15日 23時) (レス) id: b8bc411ea9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまね | 作成日時：2017年5月5日 17時
